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コロナウイルス : 日本の脆弱さの原因

コロナウイルスの感染拡大防止に、学校休校となりましたね。施策としてはしごく当然、、、もちろん、ある前提の元に、ですけど。

ここでいう前提は、国が補償する、というものではありません。各家庭が、きちんと「リスク対策を考えて実行する準備がある」という前提です。

例として、「サザエさん」の磯野家(+フグタ家)を考えてみましょう。もし、休校となった場合、カツオ君やワカメちゃんは、舟さんが面倒を見ることができる。

バカボンの家やジャりんこチエ、どの家庭でも良いです。昭和中期の日本家庭は、このような「非常時」に対する耐性は、いまよりも格段に強かったように思います。無意識の「リスク対策」ができていたと言っても良いでしょう。今何故、それができないのか。

時代を俯瞰してみると、昭和60年頃から、利益優先・拝金主義が横行しています。この時代から、子供を「預ける」という「親の仕事の外注化」が進みます。外食産業も育ちました。その結果、、、「外注」がないと、機能不全を起こす社会と、日本は変貌したと考えられます。

豊な暮らしを目指す、これ自体を悪いこととは思いません。しかし、どんな行動も施策も、良い面もあれば悪い面もある。一方的に良い面だけが歌われている場合には、どこに「悪い面があるか」を考えて、それを理解した上で(つまり、悪い面が出た場合の凹みを甘受する覚悟をした上で)その行動をすることが肝要です。無風凧が「プロジェクトマネジメント」の講義をする場合、リスクをどのように想定しておくか、リスクにどのように対応するか、は、最も重要な事項の一つです。

筆が滑ったついでに書けば、海外生産に頼りすぎたがゆえの物資不足も、そのような生産方法をとった企業自身の自己責任です。そこに「リスク対策(保険)」するのが経営の基本だと思うのです。これらは、、、ドラッカーが悪いのでしょうか?シュンペーターですか?いやいや、アダム=スミスかもしれません。

コロナウイルス 騒ぎで露呈した日本のぜい弱さ。それは、過度にオブジェクト化した日本人の生活様式にあると考えています。

 

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