COVID-19: 拡散速度と死者数
欧州とアメリカのデータが入り始めて、無風凧の拡散予測シミュレータは、少し不調です。というのは、地域によるバラツキが大きくなっているから。
<1> ここで、原点に戻って考えて見たいと思います。あくまで日本国内だけですが、、、、
ダイヤモンド・プリンセス号の陽性者は、かなり正確に足取りがつかめていて、致死率は1%。
日本国内でダイプリ以外は、約3%(2.8%)。実は、愛知県を除くと、日本国内は1.4%程度です。
これが意味するところは何でしょうか?可能性は3つ。
1。 ダイプリ内のCOVID-19とそれ以外のCOVID-19は、もともと違うウイルスである。(もしくは、愛知県とそれ以外と分ける方が良いかもしれない。)、、、、愛知県は突然変異がすでに起きているかも?
2。 致死率は、1%が正しい、、、言いかえれば、まだ発見されていない「それ以外」の感染者が、今の約2倍いる。
3。 「一般的な致死率」は3%が正しい。ただし、初期対応をすることにより、重篤化させないことが可能であり、致死率を1%まで下げることができる。
COVID-19は、年齢による致死率の差異が大きいウイルス感染症ですが、平均年齢はダイプリの方が高かったことを思い出してください。
<2> 同様に、各国の致死率を考えて見ましょう。(あくまで、発表されている感染数と死者数です。数字は JH大のHPから。2020/03/15/1630)
中国 3.8%
イタリア 6.7%
イラン 4.8%
スペイン 3.1%
ドイツ 0.2%
韓国 0.9%
アメリカ 1.9%
フランス 2%
日本 2.8%
この数字を見ていて感じることは。
中国、イタリアは医療崩壊が起きていたら、という感じです。韓国は、初期の感染者数の伸びが早かったですが、「1。集団感染源が特定されたから」「2。早めの検査が奏効した」からでしょうか、現時点では、致死率は低い。アメリカは、保険医療が少ないので、一定の割合の致死率になるかなあ、、、と予測します。何れにしても、「きちんと対応したら、死者/感染者 は1%程度に落ち着く」場合と、それでも3%近くになる場合、、、という二つのピークを持ちそうです。
ただ、この数値から言える推論は、早期発見早期隔離は有効な手段である、です。早期発見できないのであれば、まず、全員自主的隔離が一つの方法ですね。
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