コロナウイルス:クラスターとスーパースプレッダー
この2,3日、クラスター感染とかスーパースプレッダーと言う言葉が人気のようです。新型コロナウイルス拡大のためには、クラスター感染を止めなくてはならない、とか自分がスーパースプレッダーにならないようにするために、等と言う感じです。
テレビ放送を見ていて思うのですが、新しい言葉=記号を用いると、言葉自身への関心が高まります。それにより、本来の興味や課題から関心が逸れます。そういう目的で新語を用いているのでは無いかと疑ってしまいます。
クラスター感染は、集団感染と殆んど同じ意味だし、スーパースプレッダーは、たまたま集団感染が起きたときの最初の一人、と考えれば、何も新しい言葉を用いずに、より重要な問題に興味を移すことが出来ます。集団感染しないためには、集団にならぬいようにしましょう、と言うのはとても分かりやすいと思いませんか?それを、「クラスター感染がおきるといけないから、クラスターにならないように、、、」少なくとも、国民の半分は、ここで頭がちんぷんかんぷんになると思います。
同様に。
感染させている人は20%程度の人で、この20%が感染を大きくしている。残りの80%の人は感染させていない、だからマスクは不要だ、と言うのも誤解を与える表現だと感じます。
感染した時点では、どちらとも決まっていなくて、たまたま集団感染の条件が揃った所に同席した場合に感染源になるわけです。「感染した時点で80%側に入っている」と決まっている訳ではない。条件が揃ったら、どんな人でも20%側に入ることになる。気がつかないうちに自分がスーパースプレッダーになるわけです。
たからこそ、「ヒトに感染させない」対策を常にとっていなくてはなりません。不注意や偶然で、他人にうつさないようにする対策を一人一人が「常に」取っている必要があります。
皆様、油断は禁物。常に「他人にうつさないように」細心の注意を払った行動をしてください。
追記: 詰まりは、拡散プロセスの記述を、拡散方程式(連続方程式)からネットワーク理論(離散)に置き換えた結果、次数が他界人をスーパースプレッダーと読んでいるわけです。インターネットの世界では、次数の高さは比較的観測しやすいですが、現実問題として、人は移動しますから、接触感染を次数で特徴つけるのは無理ではないでしょうか。ネットワークの形は常に変化しています。
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