インバウンド需要とリスク対策
新型ウイルスの影響が、日本経済にも現れ始めています。まだまだ概算すらできない状況だと思いますが、数千億以上の経済損失は免れないでしょう。
これに対して、、、皆様はいかがお考えになりますか?
つい数ヶ月前には、東京オリンピックに向けて日本全体がインバウンド需要に舵を切っていました。安倍首相も小池都知事も口を開けばインバウンド、と叫んでいたようにおもいます。(安倍さんは、さくらさくら と歌っていた時期もありますし、小池さんはマラソンで息が切れそうでもありましたけど)。
キャッシュレス施策も、ある意味では当k表オリンピックに向けて、海外並みのキャッシュレス環境を実現する必要がある、とだれかが叫んだので、莫大な投資のもとで実現しようとしています。、、、が。
今回のウイルス騒ぎで、オリンピック中止も噂になるほど(無風凧の予測では、中止にはならないでしょう)。損失だけが残る、、、つまり、「国全体として方向を見誤った = リスク対策が全くなされていなかった」ということが言えます。国家をあげての「大博打」に負けた、、、と言ったら言い過ぎでしょうか?
この「リスク対策の甘さ」はどこから来るかは、別途議論しますが、少なくとも、次の視点は国にしろ企業にしろ、必要です。
1) ブームは砂上の楼閣
2) 自然にはかてない
時流に乗る、という意味でインバウンド需要を増やすことは、悪いことではない。でも、大きなブームであればあるほど、「砂上の楼閣」です。無風凧の提唱している「ランキング理論」でいうなら、オーバーシュートが起きた状態ということもできます。砂上の楼閣が崩れたときの対策は、「砂上の楼閣を建てる前に」作ることが必須です。
SWOT分析でも、必ず「外部環境」を議論しますが、何らかの「外部環境」変化によりリスクは経営の初歩中の初歩。だから、今回のウイルス騒ぎで青色吐息になっている経営者は「ある意味で自己責任」です。。。。その自己責任を「リストラ」のような形で一般従業員にしわ寄せさせて欲しくないな、と思っていますが、、、、。
ちょっと話が脇道に逸れました。
インバウンドに限って言えば、インバウンドを100%宛にするのではなく、内需拡大、内需で80%は経済を回し、残りの20%をインバウンドや為替差益などを計上する。もし、それらがなくても、80%は回っているのだから、いくばくかの「我慢」で時が来るのをまつ。
# まあ、80%が良いかどうかは、人によって考え方があるでしょう。でも、無風凧の感覚的には80%程度です。
このような「堅実な施策」を考えるのが、国家であり、経済であると無風凧は考えます。
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