音を楽しむ
年始。お寺の鐘を撞く機会に恵まれました。老若男女が鐘つきの順番を待っている。一人一人、思いを込めて撞くのですが、百人百音、どの二人として同じ音にはなりません。そして、それぞれに「音」として楽しませてくれます。
かつて。
作曲家の中川俊朗さんが「鉄球がゴロゴロと転がる音や、ホースを振り回したときになるヒューヒューとした音は、とても複雑で楽しい」というお話をされたことがあります。メロディーがなくても「音が楽しい」、というようなコンテクストだったでしょうか。
そんなことを思い出しながら、無風凧が鐘を撞く番になりました。
一撞入魂。実は叩いた瞬間のことは覚えていません。随分長い時間、余韻が残り「音を楽しむ」ことができました。同行した方が「異様に大きな音だった」と言ってくれたのが、ちょっとだけ自慢です。
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