記事を読む力(風評に惑わされないこと)。
流石に、、、この時期にこんな記事が出てくることに驚きを禁じ得ません。Diamon On Line の1/31付「新型肺炎リスクが高まっても、マスクをしない日本人が多い理由(コチラ)」。記事は、「新型コロナウイルスが広まろうとしているときに、マスクをしない日本人が多いのは経済合理性が無い」というものです。
記事の前提として「如何に新型コロナウイルス感染対策をするか(マスクをつけましょう!という啓蒙活動)」では無いことは、よく読めばわかりますが、斜め読みをしたら「経済合理的に行動するならマスクをしましょう」と主張しているように読めます。この記事が、1/31 に公開されています。
実際、上記記事の筆者は、「マスクをしていない=罹患ルートはマスクでシャットアウトできる」を前提にしているわけで、経済合理性の「ケーススタディの前提」としてならば容認できますが、いま、現実にウイルスが蔓延初めていて「どのような対策が必要か」が論じられている時点では、「甚だ時流を読み間違えた」前提と言わざるを得ません。
というのも、先日、無風凧のブログで書いたように、「マスクの買い占め」が社会問題になりつつあります。オイルショックの時のトイレットペーパー不足のように、本来ほとんど因果がない事象が暴発しつつあります。その意味では、「無駄な買い占め」に走らないような啓蒙活動が必要。
本当にマスクは効果がないのか?絶対のゼロとは言いません。しかし、科学的根拠に基づく記事がいくつかあります。
・厚労省の咳エチケットの紹介(コチラ)
・BMJの記事(コチラ)
マスクが「予防」に役立つという、DOLの記事は、そもそも「経済合理性の説明記事の為の仮定」であることが、ご理解いただけると思います
ネット上には色々な記事があります。DOLの記事も経済合理的行動の説明としては、秀逸です。しかし、仮定や前提が時期的な意味も含めて妥当性を欠いていたように思います。そのような記事に接した場合、最後の判断をするのは「あなた」です。風評に惑わされることなく、科学的事実と原理原則、そして、それらに基づいた行動をしてください。
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