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にわかラグビーファン増殖中!(ビジネスの初歩)

いささか旧聞ですが、、、、ラグビーのワールドカップ予選リーグ。日本がアイルランドに続いてサモアも撃破しました。パチパチ。これは決勝進出も夢じゃない、って感じです(確率的には90%以上進出するでしょうね)。

日本中どこに行ってもラグビーラグビー。プロ野球のセントラルリーグのChampion Seriesや、ドーハでの世界陸上が霞んでいるように感じます。日本中に「にわかラグビーファン」が増殖しているようです。

この状況を見て、、、ビジネス戦略の良いケースだと感じた、というのが今日の記事です。

まず。大前提(意外とビジネス界の人も見落とし勝ち)は、可処分所得と可処分時間には上限(飽和値)があるということ。

聖徳太子のように一度に7人の人の話を聞くことができるというのであっても、可処分時間の上限があります。

このように考えると、俄かラグビーファンが増えるということは、サッカーファン、陸上ファン、野球ファンの時間の一部がラグビーに取られている、ということ。つまり、顧客(ファン)獲得の競争戦略の中では、「ラグビーに負けている」ということ。もちろん、スポーツ全体としてみれば、ほかの趣味に使う時間がスポーツに移ると考えることができれば、サッカー団体人や陸上団体人も喜ぶかもしれませんが、、、

ここまでは、初歩。

TV番組と視聴率の例を考えてみましょう。Aテレビ局が放送することができるスポーツは、同じ時間には一つだけ。その意味では、ファンが一人でも多い方が、番組として採用される確率が上がります。俄かラグビーファンが増えれば、ほかのスポーツは放送されません。たとえば、「実際の可処分時間比率」が、6:4であっても、放送事案比率は、10:0 になるのです、、、こうなってくると、放映権料が収入源であるスポーツの団体は、顔色が青くなるのではないでしょうか? ラグビーファンのにわか増加が、自分たちの収入に打撃を与えます。

このように考えると、新聞や雑誌は、比率を守ることができるでしょうから、各スポーツ団体にとってはそちらの方が具合が良いのかもしれませんが、新聞業界や雑誌業界も少ない原資の「効率的活用」のためには、ラグビーに比重が移るのは仕方がないことです。つまり、資本がラグビーに映るというのは、可処分時間が映るよりも、インパクトが大きい。

さらに。

ビジネスの規模は小さいのですが、グッズ販売にも影響があります。まず、可処分所得のシェア争いに負けるのは、上述のファン獲得例と同じなのですが、生産に関してはもっと深刻です。「にわかファン」は、「この時期のファン」ですから、グッズも「便乗で作りきる・売り切る」のが鉄則。だから、「不足しているグッズの緊急増産、緊急配送」が当たり前。経営者の視点でみれば、従業員を馬車馬のように働かせる。運送業者はトラックを飛ばして、、、ブラックな業界が「よりブラック」になります。そして、緊急増産時の雇用は、この時期を過ぎればなくなる、、、

このように考えれば、想定以上の「にわかファン」の増加は、経済にプラスの影響だけではなく、マイナスの影響もばかにできません。

とか、書いていますが、、、、無風凧も、13日のスコットランド戦には、ぜひ勝ってほしい、と思っているにわかラグビーファンです(爆)。

 

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コメント

確率的には90%以上ではないと思います。
上位3チーム(下位2チームには100%勝ち)での確率は67%(2/3)、この時点ではアイルランドはほぼ進出なので、日本が進出できる確率は50%(1/2)だと思います。

投稿: | 2019年10月 9日 (水) 21時06分

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