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中高一貫教育における高校入試組

昨年末、都立の中高一貫校で、高校募集が停止されるという記事を読んで「変だなあ」と思っていたのですが、都立高校だけではなく、私立の進学校でも増えているようで、驚いています。(コチラ など参照)

上記の記事でも、メリットデメリットを論じていますが、、、いわゆる進学校の中高一貫校で「高校入試」で入学した無風凧としては、「自分の経験」とあまりに違う内容で驚いています。

結果として、無風凧は「高校入試組は絶対に必要」と思っているので受けどね。うまく伝わるか否かはわかりませんが、書き連ねてみたいと思います。

無風凧の出身校の場合。高校1年生の一年間は、新高組、と呼ばれて、一クラスだけ別カリキュラムでした。と言っても、異なっているのは数学と英語の一部、だけだったと思います。数学は、、、一年生の一年間で高校の3年分をやってしまったような気がします。当時は数I、IIB、IIIと分けられていたのですが、三学期の頭には数IIIのテキストをやっていたような記憶がありますから。、、、というか。(ここからが大切な問いころですが)、中学からの進学組と、入学時点で随分カリキュラムとして差がつけられていたことはわかっていたので、自分でチャート式の先の方を勉強したり、背伸びして上の学年の模試を受けたり、、、が日常茶飯事でした。つまり、それが当たり前。自発的にそういう感じでした。

数学よりも、英語の差のほうが無風凧には辛かった。そのおかげで、今も当時の英語の先生とは仲良くさせていただいていますし、最も尊敬する方の一人でもあります。結局、、、入試英語という意味では、内進組には追いつけなかった、、、、

二年生になった最初の学内考査で、無風凧は、国語はずいぶん良い成績を取った記憶があります。周りがちょっと驚いていたいことを覚えています。

無風凧の学年は、トップの○人は、高校組がいてもいなくても変わらなかったそうです。新高が入ることによって、多様性が増えることと、内進組には刺激になること、先生方は、公立校の教育課程にプローブを打つ、、、などなど、メリットがあったようです。カリキュラムが二重化することを「大変だ」とおっしゃる方が最近はいらっしゃるそうですが、一人一人の「出来」に対応することが前提であれば、カリキュラムの二重化はさほど大変ではない、と数学の先生はおっしゃってました。そういえば、二年生になった時には、「放課後クラス」を用意してくれていたしなあ、、、

ということで。

中高一貫校において、高校入学組は、メリットが大きく、デメリットは教師の甲斐性としてこなせるものだ、と感じている無風凧です。

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