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神憑りの名演(R.Guerra)

ピアニストという職業の特性上、その日の演奏に「出来不出来」があることは避けて通れません。何が原因か、、、練習不足、などというのは持っての他ですが、観客の小さなしわぶき一つが気になって集中が切れることもあるでしょうしし、調子が良すぎて暴走してしまい、、、などということもきいたことがあります。

先日伺ったR.Guerra さんのピアノの演奏。Guerraさんのピアノは、いつも楽しい気持ちにさせてくれるので、毎年伺っています。今年は、何を聞かせてくれるのだろう、、、とわくわく(もちろん、チラシは頂いているので曲目も存じ上げてはいるのですが)。数年前に一度体調を崩されましたが、その後はだんだん復活してきていました。

そして先日の演奏会。お得意のポンセ、リスト、そしてガチェック(Guttschalk)の曲目というラインナップ。この日の演奏会はどの曲をとっても完全復活、というよりは、「真・Guerra伝説(真・コジラ伝説を文字っている)」の幕開けを宣言するにふさわしい名演でした。特に、Lisztのハンガリー狂詩曲2番は圧倒的な演奏。無風凧も、これまで幾多のハンガリー2番を聴いてきたか記憶にもないほどですが、Guerraさんのこの一曲はその頂点。後半のプレストの部分では、Guerraさんも笑顔で楽しそうに、弾いていて、、、まさに神憑り的な名演でした。

こういう「名演」を聴くことができることは、本当に幸せなことです。Guerraさんに大感謝です。

蛇足:
ハンガリー狂詩曲2番は、カラヤン指揮のオーケストラバージョンで聞いたのが小学校4年生の時。これが最初だと思います。トムとジェリーで使われたのをアニメで見たときに、クラシック音楽をアニメに使う、ということを初めて意識しました。

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