柿木将棋と脊尾詰
この図は、スマホ詰パラの「2019年握詰」作成途上に思いついた習作です。
・詰方玉が二回動く。
・その際に、24の香が移動する、
というのが実現したかった手順です。2019握りとは仕様駒が違いますが、「持駒無しの虹色風味」に仕上げてみました。
作意:
▲3三玉 △3一玉 ▲2二香成 △4一玉 ▲3二成香 △5一玉
▲4三玉 △6二玉 ▲5一角成 △同玉 ▲4二成香 △6二玉
▲5二成香 △7二玉* ▲8四桂 △7一玉 ▲7三龍 △7二歩
▲6二成香 まで19手
この詰将棋、、、大キズというか不完全というか、、、14手目の72玉で、71玉の変化があり、二手長駒余りに成ります。変化二手長駒余は、最近は不完全作とみなされることが多いようなので、投稿はせずに、改善を模索しています。
さて。ここからが今日の本題。
PCソフトによる余詰チェックは、今や避けては通れないもの。無風凧は、当初脊尾詰を使っていましたが、先日余詰めを出して以降(コチラ 参照)、柿木将棋も購入して、余詰チェックしています。そのPCソフトによって、得手不得手があるなあ、、、というのが今日のお話です。
上述の詰将棋。まず、脊尾詰では、上記の作意のみが表示されるように思います。これに対して、柿木将棋では、14手目(上述の*)で、△71玉の一択です。ただし、19手目に▲72龍と▲72成香の紛れ(余詰)が指摘されます。
14手目以下を書けば。
脊尾詰
△7二玉* ▲8四桂 △7一玉 ▲7三龍 △7二歩 ▲6二成香 まで19手詰め
柿木将棋
(1)△7一玉 ▲7三龍 △7二金▲6二成香△8一玉▲7二龍+ △9一玉▲8三桂 まで21手詰(駒余り)
(2)△7一玉 ▲7三龍 △7二金 ▲6二成香 △8一玉 ▲7二成香+ △9二玉 ▲8二成香 まで21手詰(駒余り)
この3つが、PCソフトで指摘されています。
無風凧が面白い、と思うのは「変化」に対する考え方の違い。脊尾詰は、変化二手長駒余りを「キズ」として許しているのではないかと思います。だから、駒余らずを優先させて、余詰めチェック(紛れ検索)を行う。
それに対して、柿木将棋は、まずは最長手順を探し出しているのではないでしょうか?なので、14手目は△7一玉が優先される。その後、19手目(上記の + の所)での余詰めを指摘する。
いずれにしても、71玉と72玉の分岐を指摘はしてくれないわけで、、、このあたりは、人力でチェックしていく必要があるんでしょうね。
追記(5/9)
詰将棋おもちゃ箱 の TETSU 様が、おもちゃ箱のサイト内で、ご指摘くださりました(コチラ 参照)。
柿木将棋の設定を無風凧が間違えていたようで、2手変長の作意を回答させることができました。
TESTU様、ありがとうございます。
その他にも、ソフトの設定を間違えている可能性もありますので、何か気が付いた点があれば、ご指摘ください。
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