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熱いお風呂、ぬるいお風呂。(郷に入り手は郷を変えろ!?)

面白い記事を発見しました。(こちら 参照)。記事にいわく、

「熱く!いや、ぬるく! 別府温泉の温度めぐり論争沸騰中」

お風呂の温度が何度が適切か?は、議論をしても無駄(?)な代表例だと思います。国によっても、年齢によっても、、、それこそ「好み」の問題です。言ってみれば、「宗教論争と同じ」結果になります。

所で。

この記事の興味深い点は、「顧客からの声(Needs)によって湯温を変える」というところでしょうか。これは、Needs思考の現代マーケティングの視座からは「当然」のように思えるかもしれませんが、、、果たしてそれが正しいのでしょうか?

無風凧が指摘する点は、以下の通り。

1. Needsが、すべて正しく「統計的」に処理されたとすると、湯温はすべての銭湯で等しくなり、多様化がそがれる。

2. その結果、「Minority(この場合は「熱い湯好き」や「超ぬるめ好き」)」が除外されていく。

3. 銭湯毎の「特色」が出しにくい。

4. しかも「Needsは、経営側に直接ではなく行政に届いて」いるため、今後行政指導で湯温が帰られていく可能性がある。

言ってみれば、激辛ラーメンの店に入った客から、「こんな辛いラーメンを出すとはけしからん!」というクレームがついて、激辛ラーメンを出すことができなくなる、、、様なものです。もともと「激辛」店に入店しなければよいだけの話だと思いませんか?同様に、お風呂の温度も「熱いの好きな人」の銭湯と「緩いの好き」な人の銭湯があって、それぞれに顧客がついて、、、が正しい競争社会。経営者の信念で「極熱」にしているとすれば、それに「クレーム」をつけるのは行き過ぎ。そして、それを「受け入れる」経営者も、経営者としては二流のように感じます。

郷に入り手は郷に従え、ということわざがありますが、旅行者の最低限のマナーとして、地元のルールは壊さないようにしてほしいと思います。

 

 

 

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