またまた、検査不正ならびに隠ぺいが発覚しました。今回はスズキ自動車(コチラ コチラ コチラ など参照)。
この記事の中で、原因と対策について、スズキ自動車の鈴木社長が述べているのが下記(上記記事からの引用です)。
1) 報告書は「端的にはスズキの完成検査業務の重要性に対する自覚の乏しさが主要な要因」と厳しく断じた。
2) 報告書はこうした一連の不正行為の背景に「少人(しょうじん)」と呼ばれるスズキ独自の人員削減策があったと指摘。鈴木社長は「スズキイズムの誤った理解のもとに行われた」と釈明した。
3) スズキは再発防止策として、今後5年で1700億円を投資し、設備の自動化などを進める方針を明らかにした。
皆様は、この発言、如何お感じになりますか?
報告書で、自覚の乏しさ、と断じていること自身、無風凧は不思議に思います。それが、社長からの発表だということは、更に重要です。簡単に考えてみましょう、、、「なぜなぜ1回」で良いと思います
A. なぜ、「完成検査業務の重要性に対する自覚」が乏しいのでしょうか?
B. スズキイズムはなぜ誤って理解されたのでしょうか?
C. この重要性を自覚する為の方法として、3)に書かれている「設備の自動化」は問題解決になっているのでしょうか?
これらが明らかにならないと、不正の究明には繋がりません。つまり、記者会見で述べた内容は、あまりに通り一遍というか的外れというか、、、
スズキ自動車の鈴木社長のメッセージがホームページに載っているので、ご覧ください(コチラ)。2019年4月14日時点では、付録 のように書いてあります。このメッセージに、既に、不正の温床があります。美辞麗句を並べたところで、結局は経営目標=利益至上主義。これでは、不正はなくなりません。
#補足: 第一段落の「健全経営」の経営と、第二段落の「中期経営計画」 の経営、無意識の内だと思いますが、意味が異なっています。第一段落のように目標に形容表現は入れてはいけません。第二段落は数値目標が(補足資料にですけど)明記されています。この差が大きい。
このように考えると、これからも不正と隠ぺいは続くでしょうね、この組織。100年企業なだけに、残念です。勿論、無風凧がコンサルすれば、見違えるように改善できると思いますので、いつでもご連絡ください。
<付録:鈴木社長のメッセージ、コチラ より引用。2019年4月14日時点>
当社グループは、「消費者の立場になって価値ある製品を作ろう」を社是の第一に掲げてきました。今後もお客様に喜ばれる真の価値ある製品づくりに努めてまいります。「小さなクルマ、大きな未来。」をスローガンに、お客様の求める小さなクルマづくり、環境に配慮した製品づくりに邁進いたします。あらゆる面で「小さく・少なく・軽く・短く・美しく」を徹底し、ムダのない効率的な健全経営に取り組んでまいります。
当社グループは、2015年からの5ヵ年における「新中期経営計画 SUZUKI NEXT 100」-創立100周年・次の100年に向けた経営基盤の強化-を策定いたしました。2020年に創立100周年を迎えることから、さらに次の100年も成長し続けるために、「チームスズキ」で、ものづくりの基盤整備と仕事の進め方の総点検をグローバルで行い、経営の土台を盤石なものとする5年間と位置付け、経営基盤の強化に取り組んでまいります。当社グループは、新中期経営計画のもと、一丸となって企業価値の向上を図るとともに、持続的に成長することを目指してまいります。
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