昨日採用された、「飛車はとられるのか?5」。お蔭様で、既に500名以上の方にご回答いただいています。(27日正午時点)。ありがとうございます。
作品へのコメントを拝見していて、検討不足があったことと、補足説明が必要だと思いましたで、急遽アップします。
まず、この作品の狙いです。「飛車は取られるのか?」については コチラ を参照してください。この形に、攻めゴマや脇ゴマ、そして持駒を加えて詰将棋にしていく、というのがこの「飛車は取られるのか」のシリーズです。
シリーズ第五作は、まず、脇ゴマ金というのが、決まっていて、その上で、
・ 角の打つ位置を限定させる
というのが課題(狙い)でした。基本形(再掲、コチラ)の場合も、初手角が以遠打有の非限定。このこれを限定にしよう、というのが狙い。結果、、、玉を77に持って行き、詰方飛車を99に一枚加える、という形にしようと決めました。そこから、「角を打つ場所を限定する」手順を考えました。勿論、44に駒を置けば簡単なのですが、角を再利用する為に打つ場所を限定する、が課題です。
ここで、初手33角なら、13角成か31角成りという再利用の方法があります。初手55角なら、玉を上部に追いやるか、右辺に追いやって角の利きで詰める。いくつか「基本手順」を考えている間に、右辺に追いやって角二枚で壁する、という基本手順を思いつきました。あとは、持駒と余詰め潰しで、作品に仕上げる、という流れです。
ということで、この作品の狙いは、「最初に打つ角のお場所が、再利用の為に限定される」でした。結構難しい課題でした。
出来上がった詰将棋「飛車は取られるのか?5」が、2つ目の図です。基本形に、持駒と玉方の歩が二枚加わっています。余詰め不詰めチェックを始め、それなりに「工夫な手が入るように」持駒と追加の配置ゴマを工夫していきます。手順はダラダラしている感はあると思いますが、でも、ちょっと珍しい追い方だと思いますし、詰上がりの形もちょっと見かけない形かな、と思っています。(2枚角の壁で、右辺に逃げられない)。無風凧が不勉強なだけかもしれません。
さて。色々試行錯誤していて、どうしても解決できなかったのは、15手目の▲49金の紛れ。紛れではありますが、スマホ詰パラでは「無駄な迂回」と呼ばれるキズでお許しいただけました。
色々検討はしたのですが、現時点で一つ、検討不足(実情は無風凧の勘違い)が指摘されました。さすが、スマホ詰パラの読者は切れ者が多いです。無風凧が2週間くらいかけて検討した内容の不備を、瞬間で見つけていました。それは、玉方62歩の存在です。
コメントでご指摘いただいたように、62歩は不要。必要ありません。不要駒です。作意に対する余詰めチェックの詰将棋ノートには、66歩合の場合に、次の行に
「▲78歩△同金▲同飛以下13手、早ツメ、角再利用できず」
(注:早詰めでも、角の再利用が出来ればその順を作意にする可能性があるのから「再利用できず」、とメモに書いている)
と書いてあって、この時点では、なぜか早詰を紛れ扱いに勘違いしていたようです。ということで、66歩を打てないようにしなくてはならない。よって、配置に▽62歩を置いたのでした。
そのあと、何度も見直したのですが、この勘違いのままで、62歩を配置したままでした。今思うと、なんでこんな勘違いしたんだろう?年のせいかな、、、、と反省。
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