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d3904 寒波(付:欲望の哲学史)

20181230


あきた仔犬くん:
超大型の寒波がやってきているんだって?無風凧さん、寒さ対策は万全にね。。。。

写真出典 パブリックドメインQ: 著作権フリー画像素材集
例年、年越しは浅草寺、と決めています。今年も「二年詣」のつもりですが、、、寄る年波には勝てぬもの、To go or not to go、、、少し考えています。

所で。NHKの「欲望の哲学史」という番組を見ました。非常に要領よく戦後の哲学史を俯瞰することができる秀逸な番組でおススメです。

哲学者マルクス・ガブリエルの「新実在論」に終着するように構成されているのだと思いますが、ガブリエルの新実在論自体が、まだ曖昧というか、ご都合主義のように聞こえるところは、無風凧の理解力不足、を感じます。新実在論を論じるときによく使う「全体は存在しない」というのも、昔からよく言われている事の言い換えにすぎないと思います。少なくとも、理学系の研究者にとって、新実在論は何も新しいパラダイムを提供していないように思います。

そんな中、、、無風凧は不遜にも、実在するものは「ランキング」だけではないか、というアイデアに行きあたっています。デリダの差延の考え方は、無風凧の「ランキングの分類」でも生かされていますが、それを敷衍すると、新実在論をこえる「実在論」を構築できそうな気がしています。

そして、、、ここが一番大切なところですが、、、構造主義も所謂実在論も自然主義も、すべては形而上学ですが、ランキング論をベースに構築すると、第二哲学=自然科学=人間の本能に基づくことになります。もっと言えば、「最初にズレがある」ことの認識ではなくは、なぜズレが必要なのか、から理論を構築できると考えています。

まあ、魔鏡の一種かもしれませんが、思索を楽しんでいます。

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