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d3893 ペーペー、、、じゃない、PayPay。

QRコードでのスマホ・キャッシュレス支払のPayPay。今年6月にYahooとSoftBankという2つのIT系大企業の組み合わせで出来上がったばかりの会社です。サービス開始から2か月あまり、、、連日「ペーペー」とテレビで連呼されています。

有名になったのは、100億円キャッシュバックキャンペーンのお蔭、、、ではなく、「不正請求」があったから。ユーザーに、身の覚えのない請求が行ったことが発端でした。それも、一件ではなく、複数。一件で50万円を超える場合もあり、マスゴミの格好のエサです。

システム的にいえば、非常に単純な「ミス」です。ソフトウエア開発の言葉で言えば、βテスト(意地悪テスト、BlackBoxテスト)をきちんとしておけば、起き得ないような単純な見落とし。しかも、このシステム自体は、インドでの運用実績があったと言いますから、何らかの「作為」を疑いたくなります。

今回の「事件」、PayPay側には、「悪意」が無いことになっていますから、法律的には「補填(補償)」の責任すらない可能性があります。社会的道義として補填はするでしょうけど、ユーザーへの慰謝料や、チェックに要した時間、、、などは、約款を盾に「知らぬ存ぜぬ」を通すことになるでしょう。つまり、消費者が馬鹿を見る、という結果になります。

このように考えると、以下の作戦を考えた、と言う見方が出来ます。

- いざとなったら、会社ごと切り離せるような別組織にしておく。

その上で。

- キャンペーンを用いて会員登録で抱え込む。

- ある意味での「会費」を徴収する収益モデルが成立する。

- 炎上商法で有名になる。

原資が十分にあって、100億円程度の博打が打てる企業なら、充分考えられる戦略です(ちなみに、SB会長の孫さんの個人資産は2兆円を超えています。年収1000万のサラリーマンで考えれば、5万円のパチンコ代、という感じです、、、)。

先日のソフトバンクの「不通事故」も、「補償」はありません。結局、どんな「エラー」を出しても、会社は全く「痛まない」。個人情報流出の「Google」「Facebook」も、資産に比べて圧倒的に少ない「責任」の取り方です。その上、問題を指摘すると、「クレーマー」という返り討ちの手段を持っています。つまり、金銭換算して経営的に考えれば、こんなお得な「商法」はない、、、

ペーペーの問題、そして、Google ,Facebook、Softbank、、、これらは全て、ソフトウエアの問題でもシステムの課題でもありません。法律を含む「社会システム」の不備です。この改善を、無風凧は声高に叫んでいるのですが、、、、ごまめの歯ぎしりです。

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