d3864 秋雲檀
三十三間堂。
京都で一番好きなお堂で、これまで何度通ったことか(コチラ 参照)。
この秋、三十三間堂の千一体の観音様が勢ぞろいする上に、秋雲檀という「普段よりも高い目線でお参りすることができる」ということで、お参りしてきました。
正直な話。東京国立博物館に出張していた観音様や修復中の観音様が揃って千一体が並んだ、ということは、頭の中では「完全(Complete)」という意味で素晴らしいと思いますが、見た目で「凄い!」という実感はありませんでした。十体(1%)程の減少は、無風凧には認識できなかった、ということです。
それに対して、たった2mほどですが、普段よりも高い秋雲檀の上から見た景色は、筆舌に尽くしがたい。百聞は一見に如かず、とよく言いますが、この景色ほど言葉で表せないものは少ないでしょう。
秋雲檀に登る前に、頭の中では、、、こんな風に見えるだろう、と再構成していて、実際、目に映る画は、ほぼその通りだったのですが、現実感、が違う。今、瞼を閉じて見える風景は、秋雲檀に登る前と殆ど同じなのに、愉しみが遥かに色づいたものになっている。
これは、、、そう。楽譜を見て頭の中で鳴らして、「こんな曲だな」と理解していて、実際の演奏会でその通りの音が鳴っているのに、耳で聞いた感激は読譜の理解を越えている、そんな感じ。
この秋は、新しい発見に満ちています。(龍安寺編はコチラ)。
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