d3863 龍安寺
龍安寺。
言わずと知れた「石庭」で有名なお寺です。John Cageの名曲「Ryoanji」は、まさにこの石庭をみて、そのImpressionで書かれたと伝わっています。無風凧も何度か訪れたことがあります、その際は、縁側に座り、随分長い時間静寂と無音の音楽とを楽しみながら思索を楽しんだものです。そんな楽しい思い出の場所でした。
随分と久しぶりに訪れました。日曜の午後だったからでしょうか、いつにも増して人が多かったようです。そして、日本ブームを反映してか、外国の方も多く、大変賑わっていました。そんなだからでしょうか、、、縁側に座っても、畳の前に立っても、何も聴こえない。心に響いて来ない。
何が変わったのだろう、、、不思議に思いながら帰途に就いた瞬間、後ろから声が聞こえたような気がして、、、振り返った時のシーンがこの写真。入口の奥に見えるのが石庭。そうか、、、石庭自身も、石庭という記号の「枠」にはめられた見方をされて、困惑しているのか、、、と感じました。
枯山水の名庭ですが、水を感じなくてはならない必然は何処にある?石の意味を考えなくてはならない理由はなに?
もっと自由に、もっと自然に石庭を眺めなくてはならなかったのかもしれません。「過去の石庭の思い出という枠」に縛られて、無風凧は石庭を見たのかもしれません。
そして、そこに気がついたことに、「まだ無風凧は足るを知らない俗人だな(吾未不知足)」、、、と思いながら山を下りました。
写真出典 自前のRM-02
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