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d3828 外食のコモディティ化(吉野家四重苦その2)

先日、「吉野家の四重苦」という記事を書きました(コチラ 参照)。吉野家に限らず、今の外食産業は、「人件費」の高騰に苦しんでいます。何故でしょうか?

巷間言われているところには、競争が激しすぎる(売価が挙げられない)、だとか、中食産業の台頭だとか、色々言われていますが、、、実際の原因は別のところにあります。

実際は、「外食がコモディティ化してしまった」、ことが総ての原因です。

ファミレスを始めとして、、、実際問題は何処で食べても殆ど優劣は無いわけです。グルメ雑誌では、味の差やサービスの差が記事になりますが、それらは、「珍しい」と思われる期間だけで、実際はあっという間に忘れ去られてしてしまいます。言い換えれば、「雑誌が取り上げてくれている間」だけが、差別化可能だというわけです。

コモディティ―化した商品は、「差別化」よりも均質化が必要です。これをレストランで考えてみましょう。よりおいしい料理を作りたい、と思っている料理人は不要、と言っていることになります。

、、、、つまり、Macroな視点で見れば、料理人のMotivationは不要なわけで、、、結果として、料理をしたい人は少なくなり、マニュアル化した処理を果たせる人が外食産業の厨房に立つことになり、報酬だけがコックをするMotivationになる。だから人が集まらなくなるわけです。

もし、料理がコモディティ―化してない、つまり料理の味の差が本当に競争となっていて、よりおいしい料理を作ればお客様が増えて、そして売り上げが増える、、、、という「夢」を見ることができれば、料理人は増えるわけで、今のような人で不足にはならないわけです。

ここまでわかれば、人手不足に対する次の一手、は分かると思うのですが、、、、如何ですか?

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