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d3815 石ころは磨けばダイヤモンドになるのか?

今年のノーベル医学生化学賞に、京大の本庶教授が選ばれました。長年の研究の成果、おめでとうございます。

本庶教授の受賞の言葉の中に、基礎科学の大切さ、そして、粘り強く研究することの素晴らしさを説いたものがありました(コチラ 参照)。まったくその通り、と無風凧も思います、、、が。

誰でもが「粘り強く」研究することが出来るわけではない。予算には限りがありますし、限りがあるので、誰かが「採択・非採択」をきめ、その結果によっては研究を続けたくても飯も食えない、という状態になってしまい、結局断念せざるを得ません。

また。石ころの総てがダイヤモンドになるわけではない。というより、どんなに磨いてもダイヤモンドにならないものの方が多いわけです。それは、個人の資質の問題よりは、運不運の問題でしょう。

本庶教授の努力も才能も否定するわけではありませんが、運の要素も多分にあり、だれでもいが本庶教授に慣れるわけではない。

このように考えると、基礎科学教育の在り方、については、もっとよく考える必要があると無風凧は主張します。

[天邪鬼の意見1]
例えば、、、広く薄く予算を分配するのと、一点集中で予算を掛けるのではどちらが良いか。こんな簡単な問題ですら、明確な答えはありません。例えば、今はiPS細胞こそが再生医療だと思っているかもしれませんが、これに費やす予算の1%を他の研究に回せたら、100年後にはその方が良かった、という結果になるかもしれないのです。

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