d3798 目的(理想)とルール
「ワンランク上のA大学を目指して、今日から一日6時間勉強するぞ!」
大学入試まであと4か月。ラストスパート!という受験生は多いのではないでしょうか?
この受験生、鉢巻しめて一日6時間。夜中の2時まで、頑張ります。最初の内は順調なのですが、、、一か月もすると、夜中の二時まで「勉強すること」が目的に変わり、最後は「二時まで起きている」ことが目的になり、スマホやLINE。、、、
これと同じようなことが、障害者雇用で起きています。
障害者の自立を目指すためにできた雇用法。自立の為の雇用、その目的達成の為の「雇用率」。しかし、気が付いたら、「雇用率を守る」ことが守ることになり、「障害者」を作ったり、数字合せしたりするようになる。
似たような話は、安全基準などでも良く起きる事。安全の為に「基準値」を作りますが、いつしか、「安全」という目的は忘れ去られ、「基準値」を守ることに邁進し、、、基準値の安全性ですら忘れされられる。
言うまでもありませんが、ルールが目的になり、本来の目的が忘れ去られるということは、よくあることです。ある意味では、「人の本能」的な行動なのでしょうね。
ルールが目的化すること止めるを目的としてそれを実現する為のルール、、、、A。
そして、
Aというルールが目的化すること止めることを目的としてそれを実現する為のルール。
これは無限ループに陥ります。結局、「ルールは新たなルール」を作るというオートポイエーシスから抜け出す術は無い、つまり、人は目的を作れないのかもしれません。
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