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[3750日目] 文科省汚職事件に考える。

東京医科大学の裏口入学事件に端を発し、文科省汚職事件で逮捕者が出ました(コチラ 参照)。昨年(2017年3月)、天下り事件で37人の処分者を出した文科省(コチラ 参照)、まったく反省の色が見えないなあ、、、という感じがします。

今回の受託収賄事件では、講演依頼で賄賂の授受があった、というのが事件の骨格ですけど。

しかし、、、です。これと同じようなことは、私達の日常生活でもよくあることです。

例えば。お見合いの紹介をしてくれた方に「御礼」を持っていくことはありませんか?物(金品や情報)の流れは、実はJAXAの講演依頼と同じです。

もっと身近にすれば、ビジネスの世界でも良くあることです。

自分がコンタクトをとりたいと思っている有名人Aさんが居るとします。Aさんとお友達というBさんに、所謂「口利き」をしてもらうために食事に誘って、「呑みにケーション」でお願いして、支払いは自分持ち。明確に「見返り」としているわけではないにしても、自分は半分お礼のつもりがあるでしょうし、Bさんも「まあ、口利き料かな」という感じで、おごって貰う方が人間関係がスムーズにいくことになります。頑なに断る方が、ビジネスが回らない、なんてことは日常茶飯事です。

、、、というか、そういうBさんは、世の中で重宝されます。ネットワーク理論でいえば、Betweenessが高い人、ということになりますが、所謂「KeyPerson」です。上記のような「口利き」が成功すると、Bさんには、Positive Spirarlで口利きが増えてきます。。。このBさんのポジションと文科省佐野氏の役割は、まったく同じです。

さらに言えば、ベンチャーに投資するVC(ベンチャーキャピタリスト)の判断基準なんて、技術や商品の価値そのものよりも、「誰の紹介か」「誰と仕事をしているか」の方が大きなWeightをしめていることが多い。つまり、、、口利きが紹介するかしないかで、投資されるか否かが決まるわけで、投資が決まったらお礼の一席、なんてことはよくあることです。逆に、その「御礼の一席」の席で新たな「ネットワーク」=「不正の温床」を構築していくというのが、所謂「ビジネス成功の秘訣」と呼ばれていたりします。

国会議員へのロビー活動も、似たようなもの。だって、「知っている人の情報」というだけで、知らない人からの情報とは価値が変わってくるでしょうから、何らかの意味で「評価が変わっている(裏口入学なら加点されている)」。

役人や議員が、総ての「人的ネットワークをきる」ということをしたら、彼等は何も仕事ができないことになります。

このように考えると。同じことをして、片方は逮捕され、片方は賞賛され、、、さて。どのようにしていくことが本当に正しい事なのでしょうか。

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