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[3725日目] 桂歌丸

20180704 笑点の司会で有名な、桂歌丸氏が帰幽されました。享年81歳。歌丸氏のご冥福をお祈りしています。合掌。

無風凧が寄席によく通っていた頃、、、西暦1990年代後半から2003年頃、、、歌丸さんは、落語芸術協会の副会長を務められていました。お忙しい中だったでしょうか、定寄席ではあまり回数を見かけたことはありません。「紙入れ」の名演が記憶に残ります。年増の演じ方に独特の風情がありました。

役になり切って演じる、というよりはちょっとだけ「ナレーター」としてのポジションを守っている芸風だったと思います。だから、どんな役をしても、歌丸師匠なりの清潔感(お行儀の良さ)が出ていました。比較的ゆっくり話しているのに観客を引き込んでいくテクニックは、無風凧も見習いたいものです。

当時芸協会長の十代目文治師匠はよく寄席に出られていて、とても江戸っ子っぽい印象でしたから、文治の後任で歌丸氏が芸協の会長に就いたときには、無風凧的にはちょっとカラーが変わるのかな、と思いました。。。。なんせ、歌丸氏は横浜落語。15年近く、会長職を務められたんですね。

そうそう。歌丸氏が会長に就任して間もないころ、盗難事件で見つからなかった、ムンク「叫び」が見つかったというニュースが流れました(2006年)。「叫び」の顔が歌丸氏に見えた方も少なくないのではないでしょうか?

写真出典 Wikiの「叫び」 Public Domain

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