不死の世界(Aiboは天使か悪魔か)
Aibo と言えば、ソニーが販売している人工知能内蔵の犬型ロボット。10年余りの時を経て、「復活販売」され、超人気になっています(最初にAiboを売り出した時も超人気で、15分で売り切れた、と聞いたことがあります)。
このAibo。このような見出しの記事を見ました。
“もう愛犬の死に目にあいたくない“感情に寄り添う犬型ロボットaibo人気のわけ 札幌市
出典 北海道ニュースUHBhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180429-00010000-hokkaibunv-hok
仏教における「四苦八苦」(生、老、病、死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦)を持ち出すまでもなく、愛する者との別れ、そして死は苦しいもの、悲しいものです。人はだれしも、その悲しみから解放されたい、と思うものです。
しかし。その「悲しみを感じるからこそ」「悲しみを越えるからこそ」人は人たりうるのではないでしょうか?
有名なイギリスの詩に「子供が生まれたら犬を飼いなさい」というのがあります。
子供が生まれたら犬を飼いなさい
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となる
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となる
子供が少年期の時、子供の良き理解者となる
そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教える
(出典は コチラ)
命の尊さ=死の悲しみ を教えることは非常に難しい事ですが、それを乗り越えなくてはならないことも、事実。その意味で、新Aiboの出現は、人類にとって天使なのか悪魔なのか。よく考えてほしいな、と思います。
# 補足: ソニーも、業績を上げる必要は理解しますが、「このような倫理的・哲学的視点」をもった商品開発をしてほしい。かつて、ビデオの規格の「VHSとβ」戦争のとき、青少年のためにポルノはβで販売しない、という戦略を堅持し、結果としてβは負けました。しかし、この経営判断は、無風凧は「正しかった」と考えます。
同様に考えたときに、Aiboは果たして売り出してよかったのでしょうか? 井深さんや大賀さんに訊いてみたいと思います。
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