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「二位じゃダメなんですか?」を考える。(ランキング94)

面白いニュースを見かけました。

蓮舫氏が2008年の民主党政権時代、事業仕分けを行う際に「二位じゃダメなんですか?」と発言してマスゴミに叩かれました。今でも「蓮舫氏」といえばこの発言を最初に想起する方は多いと思いますが、この発言に対して蓮舫氏自身が「いつになったら消えるんでしょうね」と嘆いたというもの(コチラ 参照)。

無風凧の「ランキングについて考える」を2008年当時に読んでいたら、蓮舫氏もこの発言はしなかったでしょう。人は「ランキング人」。ランキングの上位を目指すことは遺伝子レベル/本能行動と言えます。三大欲(食欲、睡眠欲、性欲or排泄欲)に加えて、「名誉欲」や「達成欲」が加わって四大欲(注)と言われることがありますが、無風凧的には4つ目は「ランキング欲」です。「二位じゃダメなんですか」は、この本能に反しているわけですから、理由云々を問わず受け入れられない発言でした。

それが、今でも蓮舫氏のイメージにつながっていて、蓮舫氏自身が「この印象を消したい」と考えていることはとても面白い事例だと思います。「国会議員だから自分の発言に責任を持て」とというのはもちろん正論ではありますが、さすがにこの発言だけが一人歩きしている感があり、少し可哀想な気もします。

無風凧も、 「この発言は本能に反した発言なので受け入れられない」と言う結果に理解を示す一方、 「だからこそ、価値がある」と考えることがあります。いささか話は飛びますが今日の最後にその話を書きます。

仏教で言う「悟りの境地」は、少し乱暴な言い方ですが「欲を捨てる」「欲を持たなくなる」そのような境地であると言うことができます。ランキング欲は人の本能ですから、ランキング欲を捨てることは、悟りに近づく1つの道です。このように考えれば、 1位を目指すことをやめることは、1つの悟りの方法なのです。

蓮舫氏が、悟りの道筋を示して「二位じゃダメなんですか」と発言したわけではありませんが、このように考えると、すなわち悟りへの道を示してくれたと考えると、この言葉も少し救われるのではないでしょうか。

注: 四つ目の欲に関しては、諸説ありますので、ご自身でお調べください。無風凧視点で少し加筆すると、三大欲は生理的欲求であるのに対して一般的に言われる4つ目の「名誉欲」や「達成欲」は社会的欲求と分類されることが多いです。しかし、無風凧的には「ランキング欲」は生理的欲求もしくは生存欲求の変形です(こちら で気が付いたと書いたことですが、詳細を公開していませんでした。後日、必ず公開いたします)。

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