第四の欲求1(ランキングについて考える95)
先日の宿題(コチラ 参照)。もともとは10月18日に気が付いた話ですから、随分と長い間忘れていました。
「ランキング欲」は人間の三大欲求(食欲、睡眠欲、性欲)に続く4番目の欲求であるという話です(注)。この話に気がついたのは、「選択の科学(S.アイエンガー著、文芸春秋出版)」を読んだことに起因します。
人生は選択の連続です。「人生の重要な岐路」に限らず、日々の生活も選択の連続です。何を食べようか、次に何をしようか、少し休憩をしようかな、、、などなど、全て選択です。
レストランで何かを「食る」ことを考えていましょう。カレーライス、スパゲッティー、ハンバーグ、、、とある中で何を食るのか、それは自分の好みや空腹の度合い、そしてお財布の都合等を総合的に考えて決定します。この決定に関わる時間は短い人だと瞬間でしょうし、長い人だと随分かかる人もいると思います。候補に上がった料理を、ランキングしてその中で市場になるもの選ぶ、というのが頭の中での操作でしょう。無意識のうちに、ランキングをしています。
言い換えれば、自分の生存欲求にもとづいて、何が最適の選択であるのか、のランキング行っています。
レストランの例は、食欲の言い換えではないか、という方もいらっしゃると思いますが次の例はいかがでしょうか。
少し極端な例ですが、鬼ごっこで、3人の鬼に追いかけられる1人の自分がいることを想定してみてください。広場を走って逃げる場合、どのように走れば逃げ切ることができるのか。その瞬間その瞬間の鬼からの距離、鬼の速度、自分の速度、などを基本に危険度を統合してランキングし、最も安全な逃げることになります。ここでも、行動を起こすひとつのプロセスにランキングが介在しています。
結婚に際して女性が男性を選ぶ場合も同様でしょう。クジャクの場合は、もっとも綺麗な羽を持っているオスを選ぶ、と言われていますが、この「もっとも綺麗な」はランキングですね。人間の女性も同様にランキングをもとに男性選ぶわけです。
このように、ランキングを行う、ランキングをもとに行動する、ことは人間の基本的な性質の1つだと言うことができます。
今日はここまで。次回は、人はなぜランキング上位を目指すのか、について書いてみたいと思っています。
注: 第4の欲求としては、名誉欲である、など諸説あります。ご自身でお調ください。
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