何のために勉強するのか。
昨日今日と、大学入試のセンター試験が行われました。大寒波で大変な地方もあったようですね。受験生の皆様、お疲れ様でした。
さて。
先日来、「目標を持って勉強しよう」「数学は、暗号にも使われています」「男の子の希望の職業の一番が学者になりました」などなど、ネット上で目にしました。これらは全て、無風凧には「???」なのです。
Aを勉強したらBを得ることができる。言い換えれば、Bを得るためにAを勉強する。
聞こえは良いですし、最近のプロジェクトマネジメントの世界でも「Goal」の設定は大切です。でも、これは「Goalが無ければ勉強しない」と言っていることと同値です。知的好奇心のひったくれもない。職業で学者になりたい、というのはもっと可笑しいと感じます。〇〇を研究したい、となるテーマも興味もなくて、対価を得る手段としての「学者」なんて、学者の価値がありません。
それに。どんな雑学でも知識として無駄なことはありませんし、その意味ではどんな目標にたいしても、「すべての勉強は価値がある」ことになります。
職業は、、、自分の労働に対して対価を得るもの。その意味では第一世代システム論。しかし、勉強=研究は、結果が新しいテーマと興味を生み出すという意味でのオートポイエーシスシステム=第三世代システム論。
受験生の限らず、すべての人に、何のために勉強するのか、再度考えてほしいな、と思います。
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