堤さん仲道さん演奏会(好きな音楽2018年1月)
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栃ノ心の優勝で終わった今年の初場所、苦労人栃ノ心にまずはおめでとうございます、と申し上げます。
本場所中も、組織論視点では話題に事欠かなかった相撲協会。千秋楽には、林文部科学大臣まで登場して組織論の良いケーススタディーを提供してくれました。無風凧は、相撲協会のいざこざ自身にはあまり興味がありませんが、組織論の専門家として「良い題材だなぁ」と思っていますので今回もネタにさせていただきます。
林大臣は、八角理事長と面談して、「暴力問題の根絶と再発防止策を早期に策定するよう要請」したそうです(こちら参照)。
暴力が受け入れられないことである、ことについては無風凧も異存はありません。。しかし、根絶と再発防止を策定するように要請、と言う報道を読む限りにおいては、問題の本質を見誤っているのではないか、と感じます。それに、八角理事長が「全力士にアンケートを行う」と奏上したそうですが、相撲協会という特殊な社会においてどの程度の意味があるのか、などもう少し考えて要請する必要があったのではないか、と考えています。
暴力があった、とアンケートに答える事は、例えば一般企業において内部告発をすることと同値です。いや、現在相撲で生計を立てていくには相撲協会に属していなければならない、という流動性の低さを考えれば、一般企業における内部告発よりもより心理的には抵抗がある行動だと言うことができます。そのような「環境をどのように改善するのか」という視点が、暴力問題の根絶よりも切実な問題であると無風凧は考えています。
例えば、部屋間の流動性を上げる、だとか、告発したことによるペナルティーを協会から受けた場合にそれをさらに告発する制度を事前に告知する、などが制度として必要になってきます。
また、報告先も相撲協会ではなく、第三者機関に委ねる、などの施策は絶対に必要なことであると考えています。
このような工夫がなく、ただ「暴力根絶」と言うだけでは、早晩忘れさられてしまうでしょう。というのも、 10年前、いや、もっと前から暴力問題は解決していないのですから。
このように考えると、林大臣にはまず、「隠ぺい体質を無くす組織を作る=社会一般的な組織としての組織構造作りをする=制度を作る」ことを指示してほしかったな、と思っています(注)。
追伸:かつて、無風凧は「それでも貴乃花親方は負ける」とと言う主張しました(こちら、特に理由3を参照)。今回、林大臣が面談した相手が八角理事長。無風凧の想定通りです。この時点で、やはり今回の暴力追放キャンペーンも失敗する、と断言してよいでしょう。
注:勿論、社会一般の組織、、、例えば株式会社でも学校法人でも、隠ぺい体質はありますが、どんな不正でもまずは組織構造改革が必要です。
仮想通貨取引所「コインチェック」での仮想通貨NEMの流出事件がhotです。この事件、仮想通貨の「危ない点」の1つを如実に表しています。つまり、セキュリティーの問題です。
仮想通貨が円滑に運用されるためには、セキュリティーが完全である、ことが大前提です。ブロックチェーンによる分散システムで改ざんができない、という事はもっとも大切な点の1つではありますが、実際のセキュリティー問題はそこだけではありません。昨今巷を賑わっしている個人情報漏洩問題も、テクノロジーによる問題もさることながら、個人の不注意やケアレスミスによるものも少なくありません。その上、セキュリティーホールが1つ開いてしまうと、莫大な損失につながります。財布を落として個人が悲しい思いをする、とは損害の規模が異なります。このような視点に立つと、仮想通貨の流布はいささか時期尚早のような気がしています。
といったところで。今回のテーマはセキュリティーではありません。コインチェックが、 460億円某の損失を日本円で補てんする、といったことが無風凧には新たな???なのです。
昨年12月、金融庁は「仮想通貨の利得による収入は雑所得とする」という発表しました。そのうえで「日本円に換算する等の確定が出た時点で課税する」となっています。今回のコインチェックの場合に当てはめていましょう。コインチェックで預けていた仮想通貨NEMを持つ26万人の仮想通貨が全て日本円で払われる、という事は、確定日をもって課税される、ということを意味していると考えられます。つまり。仮想通貨として預けておいて、さらに利子が伸びたり、日本円に確定させずNEMでもっていることで本来課税対象ではない予定の仮想通貨が、すべて課税対象になる、ということ意味しています。
これって、、、税務署の笑いが止まらない、という事を指しているんではないでしょうか。
どなたか、この辺の詳細教えてください。
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猫さん:
積もった雪は解けちゃったけど、街行く人は寒そうだニャ~
写真出典 GAHAG著作権フリー写真・イラスト素材集
40年振りの大寒波。皆様暖かくしていますか?
無風凧は、、、なぜか、暖房要らず。寒くないのです。外出する時もダウン一枚。どうしちゃったんでしょうね、、、
少し間が空いてしまいました、、、その間、相撲協会に関する不祥事報道は途切れる事がありませんでした。公益財団法人におけるの評議員会の位置づけについて、相撲協会をケースにして再確認(コチラ 参照)。今回の回答編を読むと、「無風凧さんに評議会議長をお願いします」ということになるかもしれませんね。
改めて確認すると、マスゴミ・報道で「識者/関係者/専門家」と呼ばれている方々でも、きちんと勉強されている方、勉強されていない方がいることが良く分かります。
宿題と回答例。
問1. 評議員会は、組織(この場合相撲協会)に対して「内部」の機関でしょうか?外部の機関でしょうか?
テキストのP4(テキスト= コチラ)を見てください。評議員会は、協会からの「委任」によって選出されます。その意味である種の「雇用関係」が生じていますから、「内部の人間」と考えることが妥当です。つまり、完全に独立な「第三者機関ではありません」(一般企業において、監査法人がよりも内側の組織です)。
加えて、ここで、公益法人の一つの「あいまいな点」があるのが、「国民の信頼なくしては」というくだり。信頼の定義がありません。ここでいう「信頼」英国でいうならCommonSenceだと考えてよいと思います。
問2. テキスト8ページ、「※理事会の決議に参加した理事は、議事録に異議をとどめない場合、その決議に賛成したものと推定されます。」とあります。この意味を、今回のケースについて考えてみてください。
大切なことは、「議事録」です。例えば「議事録」に書かれていなければ、議事にならなかった、と言えます。報告義務がある場合、報告したことを「議事録に残っていなければ」報告されていなかった、と言われても仕方がないのです。
その意味では、議事録は「事務局側」が一方的に作るものではなく、参加者全員の確認が必要なものだということもできるでしょう。
巷間、貴乃花親方は、議事に対して意見を述べていない、という情報と、貴乃花文書と呼ばれるものを提出している、という情報が錯そうしていますが、いずれにしても、「議事録公開」してもらい、それに記述があるかないか、がルール(法律)の上では重要です。
問3. 評議員会は、暴行事件に大してどのような責務があるのでしょうか?
テキストのP7を見てください。丁度、暴力事件の隠ぺいに関しての事例も出ています。この事例でいえば、評議員は、「上記のようにそれぞれ責任のある執行部、理事、監事について、解任を含む問責の行動」を取費必要があるとされています。ここで、「上記のように」の部分を読み解くと「暴力問題を 加害者と被害者の間の問題と 限定的にとらえ」たことは、不適切であり、それに対して解任を含む最高議決機関としての責務を果たすべし、となっています。つまり、隠ぺい体質に対して改善することも評議員会の責務。決して、暴力追放だけではないのです。テキストP7、再度読んでください。
問4. あらためて、池坊議長のいう「忠実義務違反」「説明義務」は、正しい認識でしょうか?
忠実義務と説明義務とは、別に考えましょう。
忠実義務は、一般社団法人法83条です。「理事は、法令及び定款並びに社員総会の決議を遵守し、一般社団法人のため忠実にその職務を行わなければならない。」 法令、定款の遵守が絶対、そして、法人のyために忠実に職務を行うこと」を忠実義務としています。ですから、もし、「上司のいうことをきく」ということは、広く取れば「法人のために忠実」なのかもしれませんが、その「法人のために良かれと思う事」が違っている場合、一概に忠実義務違反とは言えません。少なくとも、「上司に忠実」を意味しているのではないことは重要です。
説明義務も同様に考えることが出来ます。一般財団法人の理事の説明義務アカウンタビリティ)は、53条です。ここは少し意見が分かれるところでしょう。評議員会から説明を求められた時には説明する義務があります。その意味では正しいように聞こえますが、53条では「社員の共同の利益を著しく害する場合その他正当な理由がある場合として法務省令で定める場合」は例外としています。刑事事件は、刑事事件の調査の結果を持って、とすることが是であるとするならば、評議員会への説明義務違反は成立しません。いずれにしても、危機管理委員会への説明義務は存在していない、と言えます。
些か、貴乃花親方寄りの解釈かもしれませんが、少なくとも、法令順守の上をく「上司報告義務」は存在しません。
問5. このテキスト自身の不備は何処にあるでしょうか?
幾つも考えることが出来ると思いますが。
無風凧が考えるに、相撲協会の特殊性が、一般財団法人の枠組みから大きく逸脱していると考えられます。特に大きな不備は、理事と親方 が利益相反になる場合がありうる、といことです。部屋運営と協会運営に利益相反がでることは容易に想像できます。
隠ぺいが良い、というわけではありませんが、示談で済ますか裁判にするか、というのも利益相反です。この場合に、どのようにふるまうべきか、は想定されていませんし、また、一般の公益財団法人では起き得ない事象なのだと思います。、
問6. 貴方(あなた)が評議員であるとして。そのような活動を行いますか?
これも一つの例で、無風凧なら、最初に、というのを一つだけ挙げます。
評議員に求められていることは、「国民視線での健全な経営」であると言えます。この「国民視線」というのは非常に曲者で、時代によって変わっていくものです。ですから、臨機応変な対応が求められます。固定されたメンバーでは、世論を吸い上げることが難しくなってくるのも事実でしょう。
ですから、まず第一に「第三者委員会」を設置することが肝要、雇用関係に無い方の調査判断活動が必須と言えます。ここで第三者委員のメンターに重要なことは。
1. マスゴミに踊らされない
2. 業界を知りすぎていない(一般人の感覚を持っている)
3. 俊敏に動ける人
であることです。
ちょっと気合い入れすぎましたか、、、でも、このレベルで論じている識者/コメンテータは居ないと思いますし、法治国家の日本では、これらを守ることが求められていると言えます。参考にしてください、、、、え?相撲協会の評議員は無風凧が適任だって? 皆さまに推薦していただけるのなら、いつでも相撲協会の改革、請け負いますよ。
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無風凧の”○○気持ち、翻訳。”を、トランプ米大統領も読んでいるかもしれません、、、というのも、トランプ米大統領が「TPP再参加の可能性」を示し始めたからです(コチラ など参照)。
かつて無風凧は、「アメリカが抜けた「TPP」なら日本は参加すべし」という論を上げました(コチラ 参照)。
というのも、アメリカが抜けた「TPP」においては、日本がそのTopの国です。FTA(自由貿易協定)において、勿論FTAの中にいることのメリット・デメリットはありますが、その中で「最大の経済国」である場合、その恩恵は最大になります。しかし、二番目以下では恩恵は愕然と下がる。(孫子の兵法的な意味でも理解は簡単です。)
このように考えると、FTAは、「鶏頭と成る」ことが国際競争力を揚げる意味でも重要で、二番目以下なら経済効果とという意味では「うまみが少なくなる」。もっと言えば、FTAの縛りによって、国内の「富の再分配」がスムーズに行われなくなり、国内経済の不和を起こす可能性すらあります。逆に、盟主国は自国の都合よいように(富の再分配が行われやすいように)主導することも可能ですから、単なる「孫子の兵法」的な効果以上のメリットが生じます。
ちょっと勢いで書いてしまいましたが、「TPPの盟主国」となることのメリット、即ち「ランキングセオリーに基づいたTPPの価値」をトランプ米大統領が気が付いたことになります。。。
さて。実際は再参加するのでしょうか?再参加するなら、日本は脱退すべき、と無風凧は考えています(注)。
注: 日本国総体としてのGDPは、アメリカ参加のTPPで向上するかもしれません(メリット)。しかし、それに伴ってジニ係数は悪化します(デメリット)。つまり、国内の再分配は上手くいかなくなります。メリットとデメリットを比較して、デメリットが大きい、と無風凧は考えています。
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はなちゃん先生:
無風凧さんちの玄関、楽しそうね。私も仲間に入れて下さらない?
写真出典 特命希望様ご投稿
無風凧邸の玄関は、一人(一匹?一柱?)増えて賑やかになってきました。(コチラ 参照)。
是非、はなちゃん先生にも来て戴きたいです。
さて。
電通の「高橋まつりさん過労死事件」。当時の上司は、検察から不起訴になっていましたが、遺族が検察審査会に申し立てをしたそうです(コチラ 参照)。
上司の「当時の発言、行動」に関して事実関係不勉強の為、是非は申せませんが、この事件をネタに「個人犯罪と組織犯罪の境目はどこか」について、問題提起をしておきたいと思います。(高橋まつりさんのご遺族も、その点に対する社会的問題提起として、申し立てをしたようです。)
もっとわかりやすい例でいえば。
時代劇の悪役代官の子弟に、世直し浪人が入った最後の見せ場、世直し浪人は悪代官の護衛を「切って(殺して)」しまいます。この場合、護衛の方は「自分は職務に忠実なだけ」なのに「悪者として殺される」。これって、、、個人の犯罪?それとも組織の犯罪?って思います。
過労死事件の中間管理職も、同じようなジレンマになることがあります。これは、個人の犯罪なのでしょうか?組織の犯罪なのでしょうか?責任は何処に帰着するのでしょうか?これからの議論が待たれます。
いまさら、こんな「青臭い」ことを書くのも恥ずかしいのですが。先日書いた、「真のイノベーションとは(コチラ 参照)」の補足です。
良い意味も悪い意味も含め、ネットワーク=人と人のつながり は、不正の温床です。
昨今、巷で問題になっているほとんどの問題。例えば、もりかけ問題も、モンゴル力士問題も、人的ネットワークが存在しているからこそ起きる問題です。ここでの人的ネットワークには、相手への思いやり、忖度に加えて、その関係を取り巻く人たちの忖度、、、とタマネギ構造的に広い範囲の「ネットワーク」になりますけど。
入試の「裏口入学」や企業への「コネ入社」などは、すべて人的ネットワークの産物。
このように考えれば、「人的ネットワークは無い方が良い」と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし。「私の信頼するAさんが推薦してくれた人だから、Bさんを採用する」ということはBさんの実力などを事前にある意味で把握することが出来る、という意味では、有効な人選方法ですし、親戚の入社とバーターで受注する、なんてことになれば、少なくとも二者間ではWin-Winの関係を作り出すことが出来ます、、、、が、やはりこれらは「不正」と一刀両断されます。
即ち。人は「世の中は実力の世界」という理想を持っています。しかし、実際のこの世の中は「実力よりコネ」が重要視されることが多い。この「実力=公平」の反対概念が「コネ」なのですから、いわば「人的ネットワークがあることはその当然の帰結として不正の温床である」ということが出来ます。
繰り返しますが、人的ネットワークは、ビジネスでの世界では大きな財産。でもこのネットワークを駆使することは、「不正」をくりかえしていることに他ならない。
無風凧は。「完全実力主義」で行きていく覚悟です。不正の温床である「人的ネットワークに頼らない成功」を目指しています。。。。
かなちゃん(右):
今年は、メンバーが増えるの。名前何にしようかしら?
名前募集中(中):
今年は、僕も無風凧さんちの玄関でお家を守るんだ! 名前、付けてちょうだいね\\(^.^)//
写真出典 RM-02
先日無風凧邸に届いた歳神の木目込み(コチラ 参照)。よしくんかなちゃんと一緒に並んでみると、親子みたいで可愛いですね。
名前募集中! メールで応募してくださいね。
関東地方は、4年ぶりの大雪に見舞われています。
無風凧も、帰宅に予定よりも30分程余計にかかりました。
しかし。
先日の信越線の教訓が生きているのでしょうか。比較的冷静かつ論理的に皆様行動されているようです。少なくとも無風凧の帰路は平穏無事でした。
さて。
明日の朝の積雪及びアイスバーンが心配ですねが、明日は明日の風が吹く。今日は疲れました、おやすみなさい。
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シャンシャン:
無風凧さん、まだ見に来てくれないのかしら、、、(ウロウロ)
イノベーションを起こすには、人的ネットワークが一番重要である。
もう、言い古された感がありますね。人的ネットワークこそ、最大の財産だ、と言うのは、ある意味で正しいと思います。友達こそ私の財産だ、ということも同じ意味ですね。それはそれでとても大切なことです。
そして。上記の「対偶」として、
人的ネットワークが無い場合はイノベーションが起こせない、、、、(A)
は、論理的に真です(対偶)。
しかし。命題として、(A)を少し拡大解釈すれば、
イノベーションの種は、人的ネットワーク以外の部分にある
と言うことを逆説的に言っています。 今日は、その実例を挙げて、「人的ネットワークの是非」を考えてみます。
かつて。フェルマーという大数学者がいました。彼はとても変人で、人とのつながりは嫌い、そして、徹底した秘密主義。だから生前の彼は、冷遇されていたそうです、、、同時代には、後世の私たちが考えるほどの評価は受けていなかったようです。しかし、後世の私たちから見れば、彼の業績はとても大きい。つまり、当時の友人関係(人的ネットワーク)における当時の待遇を離れて、業績(=実力)だけで判断すれば、随分とイノベーティブな仕事をしていることになります。
このように考えると。 イノベーションに真に必要な物は、人的ネットワークでは無いことに気が付きます。客観的な、つまり、第三者の評価で、イノベーティブであると評価されることは、友人に「イノベーションだね」と言われるよりも遙かに難しいことは、言うまでも有りません。 逆にいえば、「人的ネットワークに頼ったイノベーション」は、(第三者的に)正しく評価されているものではない、ということもできます。
少し暴論になるかもしれませんが、人的ネットワークに頼ったイノベーションは、ある意味で不正の温床だと言えるでしょう。人的ネットワーク内での「バイアス」が掛かっている時点で、既に正当な評価ではありませんし、評価自体が「自分へのリターン」が前提になっているとすれば、意図的に「正当な評価に」なっていない」ことが起き得ます。もっといえば、現代社会はそういう「不正な評価」の上で成り立っています。そのように考えれば、「人的ネットワークによるイノベーションは不正の温床」と言えるのです。
些か長くなってきたので、「人的ネットワークを越えたイノベーションこそ、真のイノベーション」だと主張して、今日は終わりにします。
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NHKの「100分で名著」で放映された、「カント:恒久平和のために」の録画をようやく見ました。
世界の軍事情勢。
このような国際情勢に鑑みると、世界中臨戦態勢と言っても過言でありません。
平和の定義を「戦争が無い状態」とすれば、システム論的には解は2種類しかあり得ない。二国間の相互関係は
1. 完全に相互作用をなくす(総ての国が国交が無い状態にする)
2. 完全な均衡状態を保つ(総ての国が相応の武力を持ち、その力関係が均衡する)
つまり、1つは総ての国の戦力放棄であり、もう一つは、すべての国が戦力を持つ。自分が持てば相手も持つ。相手が持たないときは自分も持たない。だから、一つの国が戦力をもてば、すべての国が持たざるを得ない。
あるべき姿(つまり、1か2であること)を論じるのは簡単ですが、実現はとてつもなく難しい。既に、1を実現するのは無理でしょう。インターネットを始めとして、グローバル化(=地球全体化)の波は抑えようがありません。そして、完全な均衡状態を保つパワーバランスの実現、、、これはさらに難しいことになります。今の国際世論は、北朝鮮に核戦力放棄を元得ていますが、北朝鮮にしてみれば、「いつ自国が攻められるかわからない」状態になってしまうからです(注)。
完全な均衡状態の実現が難しい=即ち、地球上から、戦争は無くならない、と言えそうです。、、、あれ、恒久平和のために、という題目で書き始めたはずなのに、カント著「恒久平和のために」とはチガウ結論になってしまいました。
注: 無風凧は、北朝鮮も武力を持つべきだ、という主張をしているのではありません。戦争が無い状態を実現するための二国間関係の2に立脚すると、片方が持っているなら、もう片方も「均衡する」為に持つという状態にならざるを得ないという帰結を、ここでは説明しています。
甲斐犬君
無風凧さん、かいけん、好きかい?
写真出典 自前のRM02
かいけん、、、 甲斐犬なら、もちろん大好きです。
ワインのカイケン(Kaiken)は、無風凧の恩師に贈った所、彼が気に入ってくれて、お歳暮は毎年カイケンを大人買いして送ってます。
今の日本は、懐剣を持ちある必要はないほど平和だと思っています。せいぜい肥後の守で十分です。
改憲は、日本人として、真面目にカンガエナクテハなりません、、、改憲する必要があるか否か、を論じるのではなく、理想の憲法がどの様な物であるかを一から考えて、それに近づけて行くように肢体。決して9条だけの問題ではありません。
この写真は、ある会見現場に向かう途上で見つけたモノです。会見は、緊張するから好きではありませんが、仕事なので仕方ありません。今日は甲斐犬君のおかげで気分よく会見できました。
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神戸の震災から、今日で23年になりました。被災された方のご冥福を改めてお祈り致します。
昨秋、六甲山の展望台から見た神戸の町は、無風凧が15の春に見た神戸よりも少しだけ近代化したように思いました。まだまだ苦労されているかたも多いでしょうが、少しだけホッとしました。
年明け、ちょっと忙しくしています。今日もデスクで終日格闘、、、一歩進んで二歩下がる進捗。
神戸の復興に負けず、三歩下がっても、五歩前進しなくちゃあなあ、、、1月17日。気合いの入れ直しです。
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今年のセンター試験の地理Bが炎上しています。炎上の詳細は、別途調べて頂くとして。
無風凧なら、正答はできますが無茶苦茶悩むと思います。
まず。無風凧は、フィンランド語の初歩、英検で言うなら五級程度ですが、理解できます。なので、フィンランド語がどちらかは、なやまみません。
その上で。
ムーミンの作者がフィンランド人、ビッケの作者がスウェーデン人であることも、知っています。だから、出題者の意図として、ムーミンを選ばせたいのであろうことは理解できます。よって、正答はできます。
しかし。
無風凧は、ムーミンの原作がスウェーデン語で書かれていることを知っています。そして、ビッケがスウェーデン原作であることから、設問にあるノルウェーとは、何を指しているのか、、、きっと悩みます。だって、設問上に、ノルウェーを示す物は皆無だからです。
実際問題として。
ムーミンの作者の国籍以外は、全て設問の国とは関係なく、加えて設問には作者の国籍は無関係、、、パズルとしては楽しい問題でしたが、入試問題としては些か脇が甘いな、と思いました。
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トンカツ。無風凧は、薄めのトンカツが好き。生薑焼き用の3mm位の豚肉でトンカツ作ります。
冷凍庫で凍らせておけば、食べたい時にオーブントースターで軽くやくだけ揚げ立ての味が楽しめます。キャベツの100切りと併せてカツサント、なんて思い出しただけで唾が止まりません。
昨日は、トンカツデーになりました。揚げ物は手間が掛かりますから、まとめて作っちゃいます。今回は、約30枚揚げちゃいました。
小麦粉付けるところから始めて、揚げあがりまでに約1時間。とても疲れましたが、大皿三枚分のトンカツのヤマに、幸せを感じました。
因みに。卵は4個です。
油は500cc程度で、ほぼなくなりました。固めるテンブルの出番は無し、です。
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昨日今日と、大学入試のセンター試験が行われました。大寒波で大変な地方もあったようですね。受験生の皆様、お疲れ様でした。
さて。
先日来、「目標を持って勉強しよう」「数学は、暗号にも使われています」「男の子の希望の職業の一番が学者になりました」などなど、ネット上で目にしました。これらは全て、無風凧には「???」なのです。
Aを勉強したらBを得ることができる。言い換えれば、Bを得るためにAを勉強する。
聞こえは良いですし、最近のプロジェクトマネジメントの世界でも「Goal」の設定は大切です。でも、これは「Goalが無ければ勉強しない」と言っていることと同値です。知的好奇心のひったくれもない。職業で学者になりたい、というのはもっと可笑しいと感じます。〇〇を研究したい、となるテーマも興味もなくて、対価を得る手段としての「学者」なんて、学者の価値がありません。
それに。どんな雑学でも知識として無駄なことはありませんし、その意味ではどんな目標にたいしても、「すべての勉強は価値がある」ことになります。
職業は、、、自分の労働に対して対価を得るもの。その意味では第一世代システム論。しかし、勉強=研究は、結果が新しいテーマと興味を生み出すという意味でのオートポイエーシスシステム=第三世代システム論。
受験生の限らず、すべての人に、何のために勉強するのか、再度考えてほしいな、と思います。
戌さん:
酉さん、お疲れ様。頑張ります!!
写真出典 自前のRM-02
今年も、歳神さまの木目込みが届きました(昨年は コチラ )。どうもありがとうございます。この歳神さまは、しばわんこ の様です!!
♪ 雪やコンコン、、、、犬は喜び庭駆け回り、、、、
わんこが喜ぶ雪、、、、ですが、信越線では、乗客が15時間缶詰、、、などなど、雪による災害が大変なことになっています。
災害対策は勿論万全に、ではあります。でも、その想定の範囲を超えることがあります。それが「未曽有の大災害」です。15時間缶詰になってしまった責任を問うより、まずは人命に災害が無かったことを喜ぶと共に、次に同様の災害が起こった時には「もっとスマートに救出する手段」を考えるようにしましょうよ、菅さん。
サモエド君:
今年は戌年。無風凧さんの好きなわんこって、どんなわんこ?
写真出典 GATAG フリー画像・写真素材集4.0 Public Domain
よくぞ訊いてくれました! かつて書いたように(コチラ 参照)、無風凧は、「白くてデカいわんこ」が大好き。もふもふしている連中が好き。そして、和犬が好き。
そんなわけで、ランキングしてみましょう。
1. 白い秋田犬
2. サモエド
3. 柴犬
4. 紀州犬、北海道犬、
5.グレートピレニーズ、バーニーズ・マウンテン、 オールドイングリッシュシープドッグ、ボーダーコリー、、、
もうなんだか、無風凧の「好み」が判ってしまいますね、、、今のマンションではわんこを飼っていませんが、毎朝のお散歩コースはわんこに会う為のコース。
最近会えるお友達は、、柴、ダックス、ポメ、プ―(トイプーもデカプーも会える)、コーギー、ボーダーコリー、スピッツ、ゴールデンレトリバー、ちわわん、パピ、パグ、フレブル、、、
このところ、無風凧的には「末法の世」ではないか、と思われる記事が続いています。阪大の追加合格も、貴の岩殴打事件に端を発する相撲協会内紛、はれのひ事件、韓国の慰安婦問題、などなど、「正直者が馬鹿を見る」、、、即ち法が通じない=末法の世 です。
今日は今日とて「カヌー選手のドーピング陥れ事件」が報道を賑わしています(コチラ など参照)。この事件、要は「自分より成績の良い選手をドーピング違反で排除するために、飲料に薬物を混入させた」というものです。
無風凧的には、被害者の小松選手は、どのようにすれば身を守ることが出来たのか、、、ということに興味が集中します。自分の飲み物を始めとして、すべての飲食物に監視をつけておく、なんてことは無理ですからね。
一昨日記事にした「はれのひ」事件では、無風凧は「自己防衛として、その場現金主義」を提案しました。が、今回のドーピングは更に難易度が高い「自己防衛」になります。実際、鈴木選手が自首しなければ、今回のカヌーの件では、小松選手が冤罪で出場停止になるところでした。
貴の岩の殴打事件(これは、元日馬富士の略式起訴)という形で、刑事事件的には一応解決していますが、そもそも貴の岩関としてはどのようにすれば「防衛(回避)」出来たのか、頭が痛くなります。というのも、巷間伝えられるところによれば、「危険の温床には近づかない(モンゴル力士会には顔を出さない)」ように回避行動をとっていたことで、不満が大きくなり「機会を狙っていた」とのこと。だとすれば、「不満が大きくなりすぎないように危険を小出しさせる」「長いものに巻かれて悪を容認する」ということが、自己防衛の手段ということになり、本末転倒です。
日本語での発表しか聴いていないので、日本寄りの主張が中心ですが、韓国の慰安婦問題も日韓合意が反故にされている状態、と言えるように思います。これなんて、国の継続性のルールの中で、「合意文書」もあるのに、何をいまさら、、、合意を破棄されないようにするための自己防衛、どのような対策が考えられるのか、頭が痛くなります。
このように。いま、世界は「自己防衛の時代」に入っています。痴漢冤罪だって、「自己防衛」しなくては明日は我が身、ということになります。。。生き難い時代になってきました。
はなちゃん先生:
無風凧さん、またぎっくり背中? 私の写真を待ち受け画面にしたら、きっと良くなりますわよ。お守り代りにお使いくださいね。
写真出典 特命希望様 ご投稿
今年も、いの一番に特命希望様からはなちゃん写真をお送り頂きました。ありがとうございます。
年末に続き、またまたぎっくり腰(ぎっくり背中)をやってしまったようで、、、ちょっと慢性化し始めています。丁度D論書いていた頃と同じような感じ。要注意、ですね。
さて。スポーツの世界では、ルールにのっとっていれば、何をしても良い、という考え方もありますが、日本の武道では「品格」というものがあります。ルールではないルール。これは、企業人にしてみれは「法律とCSRの関係」と言えば、判りやすいでしょうか。法律(ルール)としては悪いことはしていないけど、CSR=世間様(品格)としては許しがたい行為というのは往々にしてあります。
横綱の品格、というのは、まさにその「ルールではないルール」が求められているのでしょう。例えば、攻めさせてそれを受けきってから寄り切る、なんていうのはまさに横綱相撲、という感じ。決まり手や戦略として「猫だまし」や「とったり」というのはありますが、横綱にふさわしくない、というのは相撲ファンにとってみれば当り前。ルールではないけどルールみたいなもの、即ち「品格」です。
相撲協会の池坊評議員会議長が、白鵬を擁護して
「張り手っていうルールがあるんでしょ。それがいけないのなら、協会が(張り手を)禁止って言えばいい。(ルールが)ある以上は『張り手した』と、ガーガー(批判を)言わないで。理事会で取り上げてほしいです。(モンゴル人は)狩猟民族だからね。勝ってもダメ押ししないと殺されちゃう。良い悪いは別にして、DNAかもしれないわ」(コチラ 参照)と言ったとか。
張り手やかち上げは、ルールではみとめられているけど「横綱の品格ではない」。即ちルールではないルール。ハンデ戦でもかつ、というのは少し違うかもしれませんが、そういいうものです。
これが分からない方、もっと言えば、「張り手っていうルールがあるんでしょ」という文言が出てくるような方(注)が相撲協会の評議会議長、、、釈然としないのは、無風凧だけではないと思いますが如何でしょうか?
注: この言い方だと、「張り手がどんなものか、判っていない方」のように思えます。
横浜の貸衣装業者が、成人の日当日に業務停止した、という事件。詐欺ではないか、確信犯ではないか、、、と報道されています。
報道によると、被害者300人以上。被害総額数千万、ということですが(コチラ 参照)、「思い出」の分を含めると、心情的には数千万では済まないでしょう。しかし、裁判を起こすことが出来たとしても、賠償額は雀の涙、になるでしょう。
被害に遭われた新成人の皆さんには、「災難でした」、、、では済まされない事です。ですが、これからの人生を前向きに生きてほしいとエールを送ります。
さて。
私達は、二の轍を踏まないようにするために、この事件から、何を学ばなくてはならないでしょうか?企業や店舗の財務状況を調べる?ことが必要でしょうか?
「はれのひ」の売上は、起業以来右肩上がり。順調そうに見えます。信販会社の格付けが下がっていたようですが、一般の私たちがそれを調べて知る、ことはちょっと現実的ではありません。
従業員からの情報やネットの口コミ、、、というのもありますが、これだって正しい情報とは限らない。ご存知かと思いますが、お店に対してネガティブな書き込みをした場合、「営業妨害」として犯罪になる可能性がありますから、ネットの情報は「優良な企業である」という方向にバイアスがかかっています。(つまり、倒産しそうである、情報は流れにくい)。
# そういう意味では、法律は企業の味方であり、一般消費者の見方ではない。
加えて。性悪説に立脚すれば、「優良企業の計画倒産」を考えることができます。こうなってしまえば、財務状況を調べていても口コミをいくら調べても、騙されてしまいます。「はれのひ」の場合、資本金も売上高も「正しくない」情報が公開されていたので、一般消費者はなんとも対応できない、ということになります。
無風凧は考えます。まずは、「その場で現金」の支払い方法に戻すことが重要なのではないか、と。サービスを受けたら、その場で払う。企業は適正な利潤を得て、その利潤の範囲で「原料」を仕入れて財を作り、その後販売する。つまり、自己資本の範囲(銀行や株式含む)で一般消費者への損害賠償が可能な範囲で事業を展開する。それを越えたら、即倒産。
実は、このやり方はB2Bでも生かすことができ、連鎖倒産を防止することができるようになります。
即金主義を前提に今のビジネス界を見直すと、実はFintechを始めとして、「その場現金主義システム」への技術的な基盤は整いつつあります。あとは、舵をきるだけ。
B2Bでは、商慣習上難しいでしょうから、まずは一般消費者の消費行動から「その場現金主義」にしていくというのは如何でしょうか? え? 早割ができなルなるのではないか?って? それは心配ご無用。無風凧には、ちゃんとその点に対応するビジネスモデルのアイデアがありますから。
いずれにせよ、今回の「はれのひ」を再発させないためにも(もっと言えば、かつての「てるみクラブ」jも再発させないためにも)、「その場現金主義」に移行していくことをお勧めします。
大阪大学の昨年の入試で、設問ミス・合格者ミスが発生しました(コチラ 参照)。同様のミスは、これまでも何度も報告されており、そのたびに「再発防止に全力を尽くします」「不利益を被った人への補償を行います」主旨の発言で終わっています。
再発防止に全力を尽くす、、、と言っても、人が行う作業である以上、絶対のゼロはありえません。人工知能を使っても、0にすることは「難しい」というよりは「不可能」でしょう。ですから、今回の議論からは外します。、、、(☆)
「不利益を被った方への補償を行います。」
これは、ある意味では、正論です。しかし、例えば補償の財源ひとつとっても「何処から出るの?」「他の使い方があるのではないの?」と言われてしまえば、その通りです。収められた授業料から補償金を払う、というのは、正規に入学して授業料を支払っている学生やその保護者にとっては、「そんなことに使うなら授業料を下げてほしい」という叫びが聞こえそうです。加えて、「時間」補償はどのように考えればよいの?と問われて、公正・公平に答えることが出来る方は、なかなかいないのではないでしょうか?その上で「精神的苦痛」に対する慰謝料の問題まで加われば、本当に難しい。
そして。
この問題の「責任は誰が取るのか?」に至っては、もっと難しい。大阪大学の学長ですか?学部長ですか?入試委員長ですか?それとも、文科省の大臣ですか?誰であっても「形式的に」「立場として」「口頭では」責任を感じているとは言うでしょうけど、本来的には「現場のミス」であって、それも「確率的には0にはできないミス」です。自分が責任者のときに「偶々起きてしまった」「運が悪かった」というのが本音ではないでしょうか?このように考えると、「責任の取り方も形式的にならざるを得ない」ということになります。つまり、「実質的な責任者は居ない」即ち「責任の取りようがない」。
これは、冤罪被害者なども同様にいうことが出来て、「何もなかった元の生活に戻れない」という冤罪被害者と、「職務質問を始めとして国家権力のもとで合法的に逮捕・取り調べを行っている司法」の「Gap」があることを意味しています。
つまり。本来的な意味での「責任を取る人が不在」です。
このように考えると。
「社会的コンセンサス」として「補償法」を作り、その範囲は「税金で賄う」というのが一つの方法ではないか、と思います。
例えば、大学入試のミスは、翌年の合格と共に、予備校代など実費補てん+慰謝料100万円、というように法律で決めるわけです。痴漢冤罪は、生涯賃金の補償、などですね。この金額をすべて税金で賄う。随分細かなところまで決めなくてはならないでしょうけど、損保生保の方々と相談すれば、意外と「ルール」は作りやすいでしょう。
。。が。これも一長一短で、「補償は税金で行う」ことを前提として「手抜き」をする人が出てくるでしょうし、この「補償金目当て」の「当り屋」が横行するでしょうし、、、、
結局、「責任の取り方」ってどうすればよいのか、無風凧は日々悩んでいます。
1/14追記:
時事通信の記事によると(コチラ 参照)、大阪大学では学長と理事が自主的に「報酬返納という責任」を取り、再発防止のための委員会を常設することにしたそうです。(☆)の部分を0にする努力と、「自己責任」を感じる心情に拍手を送ります。願わくば、「次に同様の事故が起きた場合にはどうするか」を明文化しておいてほしいと思います。
小熊たち:
八卦良い、残った残った!!
写真出典 GATAG フリー素材集 撮影:Tambako the Jaguar様
小熊達の相撲している様子は、見ていてとても微笑ましいものです、、、ここに「金太郎」さんが居たら、本当に力比べ「八卦良い良い、残った!」になりそう。
でも、、、元日馬富士横綱による貴の岩暴行事件に端を発した相撲協会の「イザコザ」は、貴乃花親方の理事降格という一段落、、、どころか、世論的には、「火に油を注いだ」状態のように思います。
前回も書いたように、本件に関しては、「事実関係」が不明です。少なくとも、貴乃花親方からの「直接の言葉」は皆無で、相撲協会からの「発信のみ」の状態ですから、「善悪」「正否」を述べることはできません。ただ、、、「組織論(注)」の研究者の立場から言えば、今判っている「事実」から、ケーススタディとして面白い事象を揚げることが出来ます。
今回は。公益財団法人の「評議員会」の立ち位置について、考えてみたい(復習したい)と思います。(マスゴミの方々や、池坊評議会議長・高野危機管理委員長にも、是非読んで頂きたいと思っています。)。
テキストとして、内閣府の発表している「公益法人の各機関の役割と責任」というファイルをご用意ください(コチラ )。また、論拠として、一般法人法(コチラ)、日本相撲協会定款(コチラ)も必要になります。
ながれとしては、内閣府のテキストの4、5、8、12ページを読んだ後に、7ページを示して、最後に「宿題」を出します。
まず、4ページ。
評議員会は、法人(この場合は相撲協会)から委任をうけていること。そして、財団法人の最高議決きかんであること、が示されています。その上で、「善管注意義務を負っている」との明記があります。
続いて5ページ。
公益法人のガバナンスにおける留意点が書かれています。一般法人と異なる点(留意点)の一つとして、「国民の信頼なくしてが成り立ちません」と第一行目に書かれています。
さらに8ページ目。理事に求められる事項です。
「公益法人の理事は、理事会の構成員として、法人の業務上の意思決定に参画し、代表理事等
の業務執行を監視する役割を担います。善管注意義務、忠実義務などの義務は、個々の理事に
課せられており、義務違反等の場合には損害賠償責任を負うことがあります。(テキストより抜粋)」
池坊議長の報道などで出てくる「忠実義務違反」は、ここで述べられているものです。そして、貴乃花親方の降格理由に挙げられている「説明義務」という言葉も、ここに出てきています。
そして12ページ。評議員会に求められる事項です。これも、テキストから一部抜粋。
「評議員会は、法人の基本的な業務執行体制(理事・監事等の選任・解任)や業務運営の基本
ルール(定款の変更)を決定するとともに、計算書類の承認等を通じて、法人運営が法令や定款に
基づき適正に行われているか監視する役割を担っています。理事や監事がその職務上の義務に
違反し又は職務を怠っている場合には、解任権限を適切に行使することも評議員会の責務です。」
最後に、7ページ。たまたま、ですが暴力行為の発生、がケースとして説明されています。
宿題。
1. 評議員会は、組織(この場合相撲協会)に対して「内部」の機関でしょうか?外部の期間でしょうか?
2. テキスト8ページ、「※理事会の決議に参加した理事は、議事録に異議をとどめない場合、その決議に賛成したものと推定されます。」とあります。この意味を、今回のケースについて考えてみてください。
3. 評議員会は、暴行事件に大してどのような責務があるのでしょうか?
4. あらためて、池坊議長のいう「忠実義務違反」「説明義務」は、正しい認識でしょうか?
5. このテキスト自身の不備は何処にあるでしょうか?
6. 貴方が評議員であるとして。そのような活動を行いますか?
注: 組織論、という言葉は、巷間二つの意味で使われています。純粋に、組織論(Organization Theory)を指す場合と、組織内政治の手法(PowerPolitics)もしくはその結果を指す場合です。無風凧の指す組織論は前者です。
今日の夕食は、超手抜きでした(ブログも手抜きです、、、笑)。
昨年作ったカレー。冷凍保存してある物を解かして食べました。
但し。納豆と卵をトッピング。酢物が小鉢。栄養バランスをちょっとだけ考慮です。
手抜きして、空いた時間は仕事中、、、年明け早々少し忙しい無風凧です。
無風凧の居住環境の話。
無風凧は、玄関脇にある八畳間を書斎として使っています。自分は、仕事で書斎にこもることを「八丈島(八畳間)に島流しされる」、と呼んでいます。
この八丈島。デスクの前の窓の先に、お隣のマンションがあり、これまでは日が差すことが無かったのですけど。昨年末にお隣のマンションが建て替えすることになり、今は、奇麗さっぱり空き地になっています。、、、ということで、午前中は、お日様が燦燦と降り注ぐことになりました。
お日様が入ること自体はとても嬉しい事なんですけど、仕事をするためには結局「カーテン」してしまうわけで、、、、なんかとっても「勿体ないなぁ」と思っています。
さて。今朝の11時2分に、緊急地震速報が入り、驚かれた方も多いのではないか、と思います。無風凧は、八丈島からリビングに移動してテレビをつけ、、、、茨城沖の地震であることを確認。マグニチュードが4程度だったし、発生時刻から換算してすでに到達しうてなくてはならない時間です。揺れも「緊急速報が出るほど大きなものではないハズ」と思いながら、「もう無風凧邸が揺れることはないな」と安心して、少しテレビを見ていました。
すると、「震源地は富山、、、」と報道。その瞬間に、今回の誤報の原因が理解できました。。。ほぼ同時に置きた二つの地震の分離が、気象庁の予報システムでは分離が出来ておらず、「とても大きな地震」というように考えられたのでしょう。さもありなん、です。
理科系の研究者が考えるとき、まずは「震源一つ」で理論を構築します。そして、それらの「重ね合わせ・組み合わせ」で色々な現象を説明しようとします。しかし、複数の震源で同時に起きることは「初期のシステムでは想定しません」。その「想定していない稀有な事象」が起きたのです。
無風凧は思います。M4程度の2つの地震で、今の予想システムの「不備」が発見できたことは、ある意味ではとてもラッキーなことです。もっと大きな地震と小さなが地震が同時におきて、逆に「過小評価」して警報を流さない、という可能性を「排除」するための先鞭をつけることが出来たのですから。
夕方の報道などで、厳しめの意見を出されている方も多いように見受けられますが、地震予報はまだ確立した技術ではありません。ぜひ、大目に見てあげてほしい、と無風凧は思います。
年始、楽しいニュースが飛び込みました(爆笑)。以前にも応援している箏曲家の渡辺由布子さん(コチラ コチラ参照)が、ケーブルテレビに出演!!
ケーブルテレビ「J:COMチャンネル」
■番組名
「横濱ツウ‼」
横濱で学ぶ日本の伝統文化
■放送日2018年1月前半(1月1日~15日)
放送時間は、エリアによって異なります。
■
番組ナビゲータ
石田紗英子
■番組HP
https://c.myjcom.jp/jch/p/yokohama-tsuu/
早速、拝見しました、、、無風凧もお箏、習おうかな(爆)。
写真は、薫公会のHP(コチラ) から頂きました。
腰痛(ぎっくり腰)で仕事に手が付かない、、、、ので、久しぶりに数学の本を読んでみました(コチラ 参照)。今々の無風凧のテーマはオートポイエーシスとシステム論の代数学、ですが、頭の体操というか、一般教養というか、、、それに、数論は、ある意味ではすべての数学の王道です。
読んだのは「フェルマーの大定理(足立恒雄著、ちくま学芸文庫、第三版)」です。ちょうどワイルズがフェルマーの大定理の証明成功したあとに、補筆した版を読みました。
足立先生は、説明不要の大数学者。以前、このブログでもご紹介させていただいたことがありますが(コチラ 参照)、とてもダンディな方で、無風凧も大ファン。
さて「フェルマーの大定理」。「数、、、体系と歴史(コチラ 参照)」を読んでいるので、内容の「かぶり」がありますが、それは復習。読み物としてはとても楽しい部分が多い反面、後半はちょっとレベルの「飛躍」があり、無風凧はかなり苦労しました(苦労しています)。
この「フェルマーの大定理」を「羅針盤」として、色々な定理や補題、予想の位置づけを明確化して上で、それぞれを調べなおさないと読み進めることができません。志村谷山予想なんて、この本だけで理解するのは到底無理だと思います。。。
ただ、上述のように無風凧のテーマはオートポイエーシスとシステム論の代数学。システム論を、解析的な手法で扱うののは無理だと思っています。言い換えれば整数論のように、「一つ数字が違っても性質が異なる」という性質を考える必要があります。フェルマーの定理の場合、nが2,3,4、、、は個別にはなんとかなりますが、「総てのn」となった時点で考え方が変わります(注)。その「コツ」みたいなものを体得したいのです。、、その意味で、代数的整数論の大家である足立先生の著述は、無風凧のVOCにどんぴしゃり、と合っています。
ところで。。。
ABC予想が正しければ、フェルマーの大定理は高校生の証明問題になるのではないか、と思っているのですけど、、、どうでしょうね?
注(蛇足):実際は、n=5だけでも、色々な定理や補題をきちんと証明しながらフェルマーの定理を証明すると、相当楽しめます。
はなちゃん先生:
皆様、あけましておでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。ところで、無風凧さんは、コタツでミカン?私は玄関先、、、随分差があるじゃない?私もコタツに入れてくれないカチラ?
写真出典 特命希望様ご投稿
はなちゃん先生、あけましておめでとうございます。今年もトレーニングのご指導、よろしくお願いいたします。
ところで。写真をお贈りくださっている匿名希望様からこんなメッセージが。
「はなちゃんは、THEはなちゃん、です。犬の姿をしていますが、犬ではありません」。」
さて。2018年の書初め。
まず第一目標は「健康に過ごす」です。年末、ぎっくり腰や数年ぶりの発熱など、2018年は体調不良の泣かされた一年でした。何はともあれ、健康第一です。
論文の締め切り、直近は1月10日なんですが、、、など、締め切りに追われることが無いようにしていきたい。どうも年ですかね、火事場の馬鹿力的な追い込みが出来なくなっています。とはいえ、急かされないと火が着かないのは昔から。
手がけているビジネスがちょっと大きくて、さて、どのように料理するか。これは冬休みにゆっくり考えることにします。
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
皆様の御多幸をお祈りしています。
2018年 元旦 無風凧
今年も、浅草寺の二年詣(年越し)に行って参りました。寒さは大したことなかったのですが、ぎっくり腰の後遺症(?)で、立っているのが少し辛かった(;。;)。
そして、今年驚いたのは、浅草寺に現れた「巨大お父さん犬」。そう、ソフトバンクの有名な「カイくん」が、狛犬(?)のように、鎮座ましましておられました、、、凄いですね(コチラ など参照)。
今年は、聖観音様の替りに「巨大カイくん」の写真をUpします。初詣をしていない方、どうぞ「カイくん」にお参りしてください。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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