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構造的不正とオートポイエーシス

日産の無資格検査員継続問題が火を吹ています。ゴーンさんも自分が社長を退いた直後の不祥事をどのように感じているのでしょうね。

その前は、、、神戸製鋼のデータ改ざん問題というのもありました。タカタのエアバック問題、東芝の不正会計、その前はオリンパスの粉飾決裁、、、などなど、一般人から見たら「不正」という二文字でくくられます。

この「不正」。「組織」という人の集団においては、「ほぼ必ず起きる」事象であろう、と無風凧は考えています。それは、「人」という細胞の集団において「50%Qの確率で癌が発生する」ことと類比(アナロジー)することが出来ます。

最近、オートポイエーシスの数理を考えていますが(コチラコチラ 参照)、その適用の一つは勿論「企業システムの数理表現」にあります。コミュニケーションを構成素としたオートポイエーシスで企業を考えた場合、何らかの「コミュニケーションの突然変異」で、自己複製に失敗することがあり、その結果が「不正(のコミュニケーション)」になる、という現象は、説得力があると思います。しかし、この場合、突然変異をどのように表現するか、突然変異するための「要素(元、射、集合、、、)」はなにがあるのか、、、を特定する必要があります。とても難しい話です。

しかし。これを上手く表現できれば、企業組織と人の類比により、癌の発生メカニズムに近づく可能性もあり、、、、

などなど、夢は広がるのですけどね。

いずれにしても、企業組織が「突然変異を含むオートポイエーシス(自己複製)」で表現できるとするなら、構造的に、つまり必然として不正は起きることになります。この不正の発生は、100%の純水を作る事ができないのと同様、です。

ちょっと話が発散してきました、また改めて。

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