音楽は融合作用を持つのか?
Youtubeには、色々な音源がある。そこで、非常に珍しい音源を発見した。
ロシアのボリショイ劇場オーケストラが演奏するフィンランディア(指揮は西本智実さん)。なぜ珍しいと思うのか。それは、この曲の成り立ちにある。
当時、帝政ロシアの圧政下にあったフィンランドの「愛国心」を象徴し、独立への大きな貢献をしたのが、Sibelius の作曲したFinlandia。ロシア政府は、Finlandiaの演奏を禁止した、という歴史がある。そのFinlandiaを、ロシアのオーケストラが演奏しているのだから、驚かない方がおかしい。
もっとも、調べてみると、フェドセーエフ指揮モスクワ響、ムラビンスキー指揮レニングラード響など、幾つかの演奏・録音があるので、そんなに珍しい事ではないようである。
今日は、早速、西本智実指揮ボリショイ響のFinlandiaを聴いてみた(動画だが音だけ)。第一印象は、「可もなく不可もなく」。言い換えれば、100年前の「わだかまり」を感じることはない。無風凧の好きな演奏か?といわれると、即答で否、なのだけどね。
ここで考えたことは。政治・武力が「国を分ける」作用を持つとするなら、音楽は「国を融合する」作用をもつのだろうか、ということ。五線譜は世界の共通語、とよく言われるが(実際は民族音楽など五線譜では無理な物も多い)、音楽自体、世界の共通語なのだろうか。
ここで考えたことは。政治・武力が「国を分ける」作用を持つとするなら、音楽は「国を融合する」作用をもつのだろうか、ということ。五線譜は世界の共通語、とよく言われるが(実際は民族音楽など五線譜では無理な物も多い)、音楽自体、世界の共通語なのだろうか。
無風凧は、「英語が世界の共通語」には真っ向から反対の立場をとっているが、音楽が世界の共通語、融合作用ということは、喜ばしい事だと思う。
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