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Doctor Xで考える「大学とは」

大学教育、、、随分とレベルが下がっていることは、恐らく衆目一致するところではないでしょうか?一昔前に、分数の足し算が出来ない経済学部生が居る、という話が有名になりましたが、もっとひどい話も聞こえてきます。もっとも、例えば芸術系の大学で分数の足し算が必要か、、、と言われると、無風凧も「YES」とは言い難いのですが、、、

さて。第6シリーズが始まった DoctorX。主演の米倉涼子さん頑張ってますね。今回は、このドラマをネタに大学2面姓を考えてみましょう。

医大、というと、皆様「偏差値の高い大学」というイメージが強いと思います。確かに、予備校の発表している偏差値は軒並み高いです。

その大学に入って、医者になる。医師の国家試験に合格して、医師免許を取る、までは「基本的には暗記とトレーニングの繰り返し」です。ここの部分だけを取り出して言えば(少し極論ではありますが)、「専門学校となんら違いはありません」。米倉涼子扮する天才外科医「大門未知子」は、天才的な手技をもっている臨床医で、その手技は、才能にもめぐまれているのでしょうけど「トレーニングの賜物」です。

つまり、、、我々が「病院の医師」にもとめるものは、「臨床医」。これは言ってみれば専門学校の領域と極論できます。

反面、大学には「研究」という領域があります。これは、よく言われていることですが、「未知の現象へのチャレンジ」ですね。治療方法がない病気に対して治療方法を考える。原因不明の病気に対する原因を探求する。これら「研究領域」は、臨床的な処理能力よりも、発想の転換、閃き、そして探求心、、、などが求められます。言ってみれば、「研究所」なわけです。

このように考えれば、今の医学部の教育も「2種類」が混在していて、片方は専門学校、片方は研究所的になります。(勿論、臨床報告のように、実際に治療に用いた結果、ということが研究になりますが、これはレアなケース)。

実際は、医学部に限らず、法学部も理学部もほぼ同様。MBAだって同じようなものです。つまり、実務者を育てることと研究者を育てる、という二つの目的が大学に混在している。そして、ほとんどの学生が「実務者=専門学校でもOKな場合が多い」というカラクリになっているのです。

以上のように、大学は、実務者教育と研究者教育を分けていかなくてはならないと思っている、という主張で今日は筆を止めたいと思います。G型大学、L型大学の分類よりも、はるかに理に適っていると思います。

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