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差別と区別(ランキングについて考える85)

人種差別、国民差別、宗教差別、身分差別、、、「人」は古今東西、差別をしている生き物です。「差別はいけません」といくら教育しても、根本的な解決はなされないまま、おそらく、未来永劫進むのではないでしょうか。

なぜ、差別が無くならないのか。今日はランキング人仮説に入る以前の視座、もう少し原始的に考えてみたいと思います。

およそすべての動物は、「区別する」という能力を持っています。例えば目の前にあるリンゴ。これをリンゴと認識するには、まず、リンゴ以外の総てと対象としているリンゴを「区別」することが必要です。これを少し高度にすると、例えば、食べ物。食べてよいものであるかどうか、本能的に若しくは後天的に区別が出来ています。このような区別は、すべての動物に備わっている能力(本能)です。

このように、まず、「区別する」ことは、すべての動物の本能だとしたうえで。

人の持っている「理解する(分かる)」ということを、もう少し分解して考えてみましょう。

「理解する」「分かる」というのは、区別すること、が前提であることに気が付くと思います。例示すると。

箱の中に、丸いものが沢山入っています。この時点では、箱の中のまるいものは「まるいもの」の集合ですが、ここで誰かが「色が違う」ということに「気が付きます」。箱の中には、赤い球と白い球がはいっていたのです。赤と白。この「違い」で「分ける」ことが「分かる」ことの最初の行為です。「赤」「白」とい名前が付くのは後々の作業で構わないわけですが、まず「違いがあり」「分ける」ことから、分かる、に繋がるわけです。その二つを区別するために、「あか」「しろ」と名前を付けて、知識の共有化が始まります。

ここで。

人間は、「箱の中に「赤」と「白」の球が入っていた。」という知識を人類が得たとしましょう。

この、「箱の中に「赤」と「白」の球が入っていた。」という文章をみて、「あれ、不思議だ」と思いませんか?

そう。赤と白には、順序も差別もありません。でも、無風凧が書いた文章では、赤が「1番目」に書かれていて「白」が二番目に書かれている。単なる区別をしただけなのに、知識とした瞬間に「順番」がついている、、、この順番が「差別」に繋がっていきます。

順番が差別につながっていく、のロジックについては、日を改めて書くとしましょう。

まずは、人類は本能的に差別する動物である、の基本ロジックを再度確認してみてください。

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