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「都民ファーストの会」で政党政治を考える(ランキングについて考える78)。

ゴールデンウイークも明け、7月に都議会議員選挙に向けて、各陣営本格始動!というところでしょうか。今回の都議会議員選挙の「台風の目」は、何といっても「都民ファーストの会」でしょう。今回は、この「都民ファーストの会」を例にとって、「政党政治」「ランキング人仮説の検証」を行いたいと思います。

現代の政治は、政党政治。これは、「より大きな政党になる=政党としての順位を上げる」ことが、政党としての発言権増大のためには欠かすことが出来ない、ということです。小池さんが、自分の主張する政策を押し通すには、出来るだけ大きな政党を作る必要があるわけです。

この視点で見ると、小池さんと都民ファーストの会の活動は、
1) 自民党を飛び出した = 鶏口となるも牛後となるなかれ(ランキングについて考える19 参照)
2) より高いランクの政党 = より大きな政党を目指している = ランキング人仮説(基本)
3) 都民ファーストの会に議員が集まる = 寄らば大樹の陰(ランキングについて考える19 参照)
というように、理由付けすることができます。ランキング人仮説を裏付ける活動ですね。

さて。ここからが今回の本論。

都は、例えば豊洲問題やオリンピック問題など、大きな問題を抱えています。その他、小池都知事の視点に立てば、公約事項でまだまだ未達なものも沢山あります。これらに全力投球すること、を「活動A」としましょう。

これに対して、上述2)の「より大きな政党を目指す」ことは、「目的」と「手段」という意味で、異なった活動です。これを「活動B」とします。

このAとB、都民の皆様にとってどちらを先に行ってほしいと思いますか? もっと言えば、「都民ファースト」を標榜する小池都知事は、どちらに全力投球してほしいですか?

圧倒的に「活動Aを行ってほしい」という方が多いのではないでしょうか?

しかし。

実際は、活動Bにも相当に力を入れています。政治塾を開いて活動して、活動Bは成果を上げつつあります。勿論、活動Aにもそうとう力を入れているのは判りますが、まだ顕著な結果が出ていない。すべて、ポピュリズム、な話に終始していて、結論を導出できていないという意味で、成果=結果が期待されています。

活動Aの結果、その信奉者が増えてひいては政党が大きくなる、つまり活動Aの結果として活動Bが実現されていく、というのが皆様の理想でしょうが、本末が転倒している。政党政治であるがゆえに、活動Bに重点を置かなくてはならない、という主張は理解できます。つまり、大きな政党が作れなければ、活動Aを実現できない、というのは現実かもしれません。しかし、そのような戦略を取ること自体は、「都民ファースト」な活動をしていない、ことになるのです。

簡単にまとめると。
・都民の理想(公約実現 →政党が大きくなる)
・現実の動き(政党を大きくする → 公約が実現できるかもしれない)
という、本末転倒です。

今更直接民主主義、を主張するつもりはないのですが、このような政党政治=間接民主主義は、その「システム」として矛盾をはらんでいること、そして、政治家にはもっと「活動A」に主軸を置いてほしいと思っている選挙民が多いこと、そして、この「矛盾」は現代資本主義の根本的な矛盾であること(詳細は改めて)、を主張して今日のブログを終了したいと思います。

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