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神の見えざる手(4)

少し間が空いてしまいました、神の見えざる手の4回目です(3回目は コチラ をご覧ください)。

ヤマト運輸のブラック企業化、サービス低下は、アマゾンの宅配が主要因、とのことです。そして、ヤマト運輸は、「2017年に個人向け宅配の値上げ」を決めたとのこと(コチラ 参照)。

少し、事実関係を整理します(再掲、こちら 参照)。

  1. アマゾンの荷物は、1個250円で配達しているとのこと。
  2. ヤマトの扱う荷物は17億3000万個、そのうちアマゾンは2億5000万個(約15%)
追加すると、ヤマト運輸が扱う荷物、個人の場合は最も安くて504円(宅急便コンパクト、BIG割の場合)。一般的な宅配料金を考えれば、70%引き、で引き受けているわけです。
ここで、神の見えざる手、、、250円ではビジネスが成立していないのに、なぜその価格が神の見えざる手の価格(=均衡価格)になっているのでしょうか?これは、価格以外の「政治的判断」が入っている(いわゆるバイアス)ためでしょう。
結局、一般個人向けに値上げをするとすれば、「アマゾンのツケをその他のお客様で」回収する構造です。神の見えざる手は、このような「抜け道」や「バイアス」の下では、一般的に考える「均衡価格」にはなりません。
今回の、値上げが、仮に一個あたり100~150円だとしましょう。簡単な試算では、それは、完全に「アマゾンの値引き分を、一般のお客様に肩代わりさせる」金額です。少なくとも、その100円は、アマゾンで生じた損失の補てんです!

神の見えざる手は、最終的には「経済弱者=一般顧客」の支出を増やす方向に働くようです。

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