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神の見えざる手(3)

さて、宅配荷物増加とヤマトの総量規制で始まった「神の見えざる手」。今回は少し「予言」めいた話になります。

宅配の総量問題は、「再配達の増加」により配達総量が結果として増えている点にもあります。そこで、最近は「宅配ボックス」による「再配達減」を目指しています。(例えば コチラ 参照)。一つの施策としては考えられますし、きっと一つの解決策として確立していくでしょう。でも。ここで「神の見えざる手」的に「宅配ボックス」を考えてみましょう。

宅配ボックスが「万能か?」といわれると、そうではありません。
まず、宅配ボックスを設置するためのコストが要素です。マンション側の施策ですから設置するまでに時間がかかります。
次に、宅配ボックスにすることで、「誤配」は確実に増えます。これに対応するための時間コストおよびクレーム対応は、再配達の比ではありません。無風凧は、昨年だけで2回、誤配と破損がありましたら、「宅配ボックス」は用いたくありません。
誤配対応をするとしたら、、、そこにコストが発生します。そのコストは、「配達費」という変動費には反映しませんが、固定費がかかるようになります。これは、ヤマトのサービス全体にかかりますから、価格に反映させるか、人件費を削るか、、、になり、結局ブラックな今の配達員問題は解決できません。
このように考えると。。。配達員のブラックな環境から脱却するための施策「宅配ボックス」は、宅配ボックス設置によって起きるコスト増と、サービス提供量の「均衡点=神の見えざる手」を考えると、なぜか配達員不足問題は解決できない、という結論が導き出されます。
神の見えざる手、この話題はもう少し引っ張ります。お楽しみに。

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