VCのジレンマ(4)
過去の「VCのジレンマ」もご一読ください。今回は4回目です。
今回は、予告通り「VCの第三ジレンマ」。
VCは、、、特に、「親切なVC」は、経営に関与してきます。Venture企業の経営者は、多くの場合「革新的(Innovative)」で「前例がない」ことを行いますから、それに対する「ご意見番」というのが名目です。そして、起業を成功に導く、と謳っています。
でも、ここに大きなジレンマがあります。彼等は、「企業価値の最大化」を目指します。Venture企業の目指す技術革新やビジネスモデル革新は、彼らにとっては「手段」にすぎません!目的ではありませんから、起業家とVCでは、そもそものVisionが異なっています。そして、VCの目からみると、往々にして起業家の成功への道筋は、「前例がない」という意味で、「ご意見しなくてはならない対象」となります。
でも、ここに大きなジレンマがあります。彼等は、「企業価値の最大化」を目指します。Venture企業の目指す技術革新やビジネスモデル革新は、彼らにとっては「手段」にすぎません!目的ではありませんから、起業家とVCでは、そもそものVisionが異なっています。そして、VCの目からみると、往々にして起業家の成功への道筋は、「前例がない」という意味で、「ご意見しなくてはならない対象」となります。
結果、VCの導きで成功する企業は、「革新的なことを行っていない」企業である、ということになります。つまり、ジレンマなわけです。
今、日本は空前の「イノベーションブーム」「VCブーム」と言って過言ではないでしょう。でも、VCブームがそのままイノベーションにはつながっていない、ことが「VCのジレンマ」シリーズでお分かりいただけたのではないかと思います。
イノベーションブーム、VCブームは、「VCという(使い古された)投資媒体への金流をつくる」一つの装置にすぎず、これこそが、最大の「ジレンマ」なのかもしれません。
今、日本は空前の「イノベーションブーム」「VCブーム」と言って過言ではないでしょう。でも、VCブームがそのままイノベーションにはつながっていない、ことが「VCのジレンマ」シリーズでお分かりいただけたのではないかと思います。
イノベーションブーム、VCブームは、「VCという(使い古された)投資媒体への金流をつくる」一つの装置にすぎず、これこそが、最大の「ジレンマ」なのかもしれません。
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