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国の競争優位

アメリカのトランプ次期大統領が、トヨタ叩き(?)をしました。(例えば コチラ 参照)。

強い国アメリカ復活、を目指すトランプ氏らしい発言だと思います。トランプ氏が、国を一つの「企業」と見たときに、他国と比較した場合の「競争優位」を目指している、ということは、もう論を待たないでしょう。不動産王トランプ氏の戦略としては、非常に納得できるものです。

トヨタ叩きの記事を見て思い出したのが、M.ポーターの「競争優位の戦略」。経営学の世界ではいささか旧聞に属するかもしれませんが、今でも中心的な話題の一つです。

企業は、、、ライバル企業との競争の中で、場合によっては「ライバル企業を叩く」ことによって、自社が繁栄することを目指します。というか、、、ライバル企業との高級的な共存共栄を目指すことは「皆無」と言ってよい。

その意味では、国が企業型の「競争戦略」をとる場合、ライバル企業は「他国」ということになります。これは、「他国を叩く」=「他の国は破産しても良い」ということにほかなりません!

ここで、またまた思い出したことは、、、日本の戦国時代です。戦国時代、「国」同士の争いが続きました。「日本」という国の中での内紛です。あまり嬉しい時代ではなかったことが言うまでもありません。

上記の「日本」を「地球」と置き換えたときに、地球規模では「嬉しい時代ではない」ことが容易に想像されます。

このように考えた場合、「国同士の競争優位戦略」=「強い国を目指す」というのは、そもそも「Visionとして不適格」といえるでしょう。少なくとも「現在、最強の国を自負している国」の目指す者は無いように思います。アメリカは、、、大統領の選択を間違えたのかもしれません。

# 注: ポーター氏は「国の競争優位」という概念も発表しています。彼は「すべての産業で優位になる国は存在しない」「国際競争力を持つためのダイヤモンドフレームワーク」を発表しているのであった、無風凧説のような「競争」を論じているものではありません。

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