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邦楽と邦楽器(好きな音楽2017年1月)

最近。 和楽器バンドを始めとして、邦楽器(日本の楽器、、、箏、三味線、尺八など)を用いた音楽が、世界に出て行っています。これはこれでとても良いことだと思います。和楽器と洋楽の融合、という意味で新しいチャレンジです。

でも。

これは、「邦楽(日本の伝統音楽)」が海外に出ているわけではありません。日本特有の節回しや調子(音階)、などほとんどの場合は用いられていません。「洋楽の中に、邦楽器がもちいられている」だけです。

文化記号論の言葉で書けば、洋楽Code(所謂西洋音楽、簡単にいえばクラシックからの流れの音楽の体系)の中に、邦楽器を適合させているのみ、ということが出来ます。これは、融合ではなく、適合、にすぎないわけです。

本当に邦楽が世界に出ていくためには、、、世界の「Code」のChangeをしなくてはいけません。「邦楽」のCode(体系)を世界の人に受け入れてもらい、邦楽に洋楽器(ViolinやTrumpetなど)を入れることも、並行して行わなくてはならないと言えます。

邦楽(古典的な日本の音楽)は、日本でも殆ど接する機会が減っていることは事実ですが、、、こんな例もあります。

例えば、尺八などは、海外では「本曲」とよばれる、「伝統曲」が好まれています。洋楽を尺八で吹く、よりも、「尺八の伝統音楽」を演奏する方が良い、という方が多いわけです。よくよく考えると、それは当然かもしれません。というのも、楽器と音楽は独立に発展したわけではなく、楽器の個性に合わせた曲が作られていくわけです。だから、尺八にとってその良さを発揮できる「Code」は邦楽のCodeです。

このような「音楽」を世界に広めていくことが、邦楽ひいては日本伝統文化の世界発信には必要なことです。西洋の音楽Codeに迎合するのではなく、日本の音楽Code発信、です。

年初、テレビで邦楽番組を見るたびに、忸怩たる思いをしました。
注: ここでのCodeは、記号論での「Code」です。ルールとか体系という意味で使っています。和音を意味するCodeではありませんので、ご注意ください。

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