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イノベーターの分類(3)

随分間が空いてしまいましたが、イノベータの分類(前回は こちら 参照)。

今日、ノーベル医学賞が発表になり、東工大の大隅教授が受賞しました。おめでとうございます。

さて、大隅先生はイノベータでしょうか?

イノベータである、イノベータでない、どちらも正解だと思います。要はイノベータとは何か、という定義自体があいまいなのですから(ちなみに、このブログでは4種類に分類しています、、、コチラ 参照)。

シュンペーター流にいうなら、「イノベーション」は起こしていないことになります(ちょっと暴論的ですが、シュンペーターの「イノベーション5つの定義」には「新しいプロダクト」は入っていない)。でも。。。世の中に新しい技術を起こした人=新しい価値を生み出した、と考えて「イノベーター」と呼ばれることが多いようです。そういう意味では大隅先生はイノベーターです。

無風凧は、彼は、立派なイノベータだと思います。TypeAです。(Typeについては コチラ 参照)。研究から受賞まで約30年、、、本当のイノベーターは30年かけて市場価値を生み出していく場合もあるのです。

昨今、日本では「イノベータを育成しよう」という動きが活発です。例えば、経済産業省が旗を振っている「始動Next Innovator」などというのも、イノベータを育てるプログラムの様です。ここには、30年後の世の中を見据えたイノベータが揃っているのでしょうか?そういう方を育てているのでしょうか? きっと、、、、TypeCか、もしかするとTypeD,場合によってはもっと低レベルなイノベーターを要請しているのではないか、と思われて仕方がありません。

本当のイノベーションは、場合によっては時間がかかる。 それを牽引するイノベータをどのように育てるのか。そういう議論をして、国策に生かしてほしいと思っています。

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