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不正の温床

三菱自動車の燃費不正。

この一報を聞いて、久しぶりの経営入門以前、の話を書きたくなりました。

最近の大企業におけるマネジメント手法のトレンドの一つに、「コミットメント(目標)」というのがあります。各人、それぞれに目標を決め、その目標を達成するように個人的に努力をして、それ(目標)の達成度によって評価が決まる。

一見、とても良い仕組みのように思いますが、いくつかの不備を指摘することができます。

まず、常に「昨年を越さなくては高評価に結びつかない」ということ。これは、非常に大変です。営業での「売上目標」を例に考えれば、分かりやすい。

売上の場合には、「自分で買って売上をあげる」ということが横行していました。生命保険などは、分かりやすい例で、保険のセールスマンは、売上目標達成のために、他人に保険を勧めたうえで、その人の費用を自分がお金をだす、こともあるそうです。これなど、ある種の不正、だと言えるでしょう。

無風凧の考える目標は、「実現可能であること」が第一。実現可能でない場合は、「虚偽の達成」が横行することに繋がります。

そういう意味では、現代日本の大企業は、須らく「不正の温床」であるということができるのではないでしょうか?

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