ブランドの維持
とある有名ブランド。無風凧はこのブランドが好きで、学位取得の自分へのご褒美は、このブランドの鞄です。
良い技術者が良い経営者とは限らないのは世の倣い。このブランドもここ30年の間に何度か経営主体が変わって居ることも存じ上げていました。それでも腐っても鯛。いまでもそのブランドは引き継がれているようで、今日、久しぶりに旗艦店を訪ねました。
お店に入って第一感。革の色が違う。僅かな違いかもしれませんが、昔の面影はありません。お店の方に、
「昔の色と変わりましたね」とお話しすると、
「そんなことは有りません。昔の技術のままに作っています」
「革は、一つづつ違いますから、お客さんの持っているものと色が違うのは当たり前のことです」とまくし立ててくれました。
確かに個体差はあるけど、そんなレベルの違いでは無いのになあ、と思いながら、お話を伺っていたら、加えて、
「ブランドの経営権を買い、日本での販売と製造を引き継いでいるのはわたしたちです。つまり、今は私達がそのブランドを引き継いでいるのです。」
あ〜あ、残念。馬脚を現したな、と言う感じ。ブランドを引き継ぐと言うことは、ブランド名や価格ではなくて、本物の技術と、顧客からの信頼を引き継ぐものですよ、、、。
もう昔の技術は無いのだな、と思うと、自分の鞄を今まで以上に大切にしなくては、と思いました。
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