経験的ランキング?(ランキングについて考える59)
久しぶりに、「ランキングについて考える」です。というのも、少し進展があったから。
ある勉強会でランキングの分類について話をしていた時のこと。ある方から、
「業界の識者による経験的なランキングは、原始的ランキング(PR=Primitive Ranking)ですか、それとも社会的ランキング(SR=Social Ranking)ですか?」
という質問がありました。これは、軽々には答えられない課題にぶつかった、という感じです。一例をあげて考えるとしましょう。
学校の担任の頭の中には、「このクラスで出来る子のランキング」があると思います。それは、今までのテストや、授業中の質問、作文、、、など、色々な要素を加点しているので、単にテストの結果(所謂数量化されたもの)だけではなく、ランキングができていることになります。よく、「テストはできないけど、クラスで一番頭の良い子だった」というような、そういう場合です。ここでは、担任=識者 Haいうまでもありません。
直感的には、AR=Anthropogenic Ranking (人為的ランキング)だと思いました。とういのも、定量的なエビデンスがない、という意味では、放送作家が番組を盛り上げるために作る、番組内のランキングと同じだ、と解釈できるからです。
しかし反面、「本来定量化されるべきものだけど、定量化ができない事象を、軸を仮定して経験的に順位付けする」という立場を取れば、PRの変形とも言えます。
その上、人によっては、自分の願望を入れるという意味で、恣意的なランキングをつくる識者もいることでしょう。
、、、ということで、今までの分類の見直しが必要かもしれません。ちょっと考えます。
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