楽器の進化と退化(好きな音楽2015年3月)
今月もちょっと薀蓄語り。
皆さんは、「楽器の進化と退化」と聞いて、何だとおもいますか?ここでは、「より高度な音楽表現ができる=より沢山の人を魅了する音を出すことができる」ことをもって、進化と定義しておきます。
まずは、バイオリンの進化について。
ヴァイオリンという楽器は、一般的にはストラディバリウス、つまり17世紀末頃の楽器が最高とされています。それ以降、ストラドを超える楽器は、、、ない。その意味では、ベートーベンの時代にはすでに進化しきっていて、その後は退化していることになります。
そのベートーヴェンの時代、もっとも進化したのはいまでいうピアノ でしょう。と言っても、正確にはピアノの前身のピアノフォルテという方が正しいのですけど。ピアノという楽器は、ベートーヴェンの音楽の進化と共に、育ったと言っても過言ではないようです。そのピアノは、20世紀前半に作られたスタンウエイが最高だという声を時々聞きます。でも、現在に至るまで、まだ、少しづつ進化をしています。
無風凧が進化を実感しているのは、何といってもユーフォニアム。無風凧が最初に吹いたNikkan201に比べて、今のWilsonのTA2900シリーズは、なんと豊かな音を出すことができることやら!たった30年ほどでの進化です。しかし、進化しすぎた、ともいえるようで、、、サーベルタイガーのように、自滅するのではないか、と心配しています(笑)。
より良い音楽を奏でるためには、良い楽器が必要であることはいう間でもありません。良い楽器があると、良い音楽が沢山かかれるようになるといえるでしょう。言い換えれば、楽器が進化している時には、沢山の曲が書かれていると言えます。
いま、一番進化している楽器はエレキギター? なんとなく、しっくりきませんが、、、確かに、一番沢山売れているように思います。ということは、良い曲が沢山書かれているのだと言えるでしょう。。。残念ながら、無風凧はエレキギターの曲を全然聴かないので、良い音楽なのかどうか、それ以上に真偽のほどは判りませんけど。
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