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組織

久しぶりに、「経営入門以前」です。今回は「組織」について考えてみます。

組織って、なんだと思いますか?

組織論的(経営学部やビジネススクールには必ず「組織論」って科目があります)に言えば、恐らくバーナードの「2人以上の人々の意識的に調整された活動や諸力の体系」という定義が一番有名な定義ではないでしょうか。解るような解らないような、、、、でも、なんとなくですが、言おうとしていることは伝わるのではないでしょうか。「意識的に調整された」とか「諸力の体系」って、日本語って難しいな、と思います。

ここでは、思い切って「同じ目的協力する人たち」と言ってしまいましょう。この方がはるかにスッキリします。3か所に下線を引きました。この言葉を理解することが、無風凧の組織論の第一歩です。

「人たち」、、、言わずもがな、の気がしますが、組織は「人の集まりである」ということです。敢えて書くのは、「人であることを忘れない」ためです。よく、ブラック企業みたいなことを言うときに「人を人とも思わない経営者」と言われることがありますが、人である=社会的動物である=基本的人権がある、、、など、忘れていませんか?経営するときに、「従業員が人である」ことは常に肝に銘じてなくてはなりません。

その上で、「同じ目的」が必要です。難しいですね。組織は「目的」が同じでなくてはならない。すごく卑近な例だけど「給料の為に上司命令に従う」「奴隷だから」などは、いくら沢山の人が一つの行動をしていても「組織」ではないわけです。組織は、目標の優劣が最重要項目だと言っても過言ではないでしょう。

更にその上で「協力」です。協力とは、力を合わせること。1+1を3にすること。変な表現ですが、1+1=2であれば、協力ではない。1+1>2で初めて組織です。え? 10キロの荷物を運べる人と20キロの荷物を運べる人がいたら、30キロの荷物しか運べないから、1+1=2だろうって? いえいえ。一人ではどううやっても「30キロのもの」は運べなかったのです。 できなかったことができるようになった、、、1+1=無限大 です!

今回は、組織について簡単に考えてみました。難しい「組織論」を勉強する前に、まず「入門以前」の組織を理解してください。

では次回をお楽しみに。

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