ブラック企業考
連合(日本労働組合総連合会)が、「ブラック企業に関する調査」なるものを発表しました(コチラ 参照)。まだ、じっくり読み込んではいないので、脊髄反射にすぎませんが、、、
上記PDFファイルのP5に、「勤務先がブラック企業だと思うのは、どのようなことからか」というアンケート結果あります。
1 位「長時間労働が当たり前」
2 位「仕事に見合わない低賃金」
3 位「有給休暇が取得できない」
。。。
20位「労災隠しが行われている」(出典:上記PDFファイル)
20位までの理由を見てみると、明らかに違法行為をしているもの(労災隠しや、賃金不払い)と、「気の持ちよう」というか「捉え方」に依存していると思われるもの(長時間労働、十分な研修がなされないまま業務を任される)があります。
この「捉え方」の部分。たとえば「セクハラ」というのは、同じ行為に対しても「捉えられ方」だけで判断が変わります。いわゆる「ハラスメント」の難しいところは、パワハラでもいうことができます。同様に、たとえば「長時間労働」も、「好きなことを長い時間できる」ととらえている方もいらっしゃるでしょう。有給休暇が取得できない、と言ってしまうのはすでにブラック企業に勤めている方で、有給休暇を取得するより、仕事したいという企業に勤めている方もいらっしゃるでしょう。
この考え方を敷衍すれば、違法行為に関しても、「違法」ととらえるか「必要悪」ととらえるか、、、と言えば、もしかすると線引きに大きな差が出てくるに違いありません。
このように考えると、、、ブラック企業と普通の企業は、ある意味では「企業に対する従業員の印象ひとつで、ブラックか普通かが分けられている」と結論できるのではないでしょうか?この印象は、企業に対するものである場合に限らず、上司や同僚に対するものでも起きうるでしょう。
上記20位までの理由について、「ブラック企業以外」の企業で働く従業員が、同じ行為に関してどのように感じているのか、そのアンケート結果がとってもあればぜひ読んでみたい。きっと、同じ結果になるのではないか、と思っています。
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