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和楽堂、impression

11月は演奏会続きの無風凧。
今日は先日ご紹介した「和楽堂」1stコンサートでした(まずはコチラ参照)。最近邦楽の演奏を続けざまに聴いていますが、今日の演奏会は、そのベストに位置する、と言っても、、、いやいや、それはちょっと褒めすぎかもしれません。でも、それ位に素晴らしい演奏会でした。

演奏会を行うには、まず「選曲」が必要です。今日の演奏会成功は、第一に選曲の勝利、だと言えます。現代邦楽作品だけの演奏会。現代邦楽の場合、どうかすると邦楽器を色物的に使ったり、そもそも「奇を衒った」ような作品が多いのですが、今回の選曲は、いずれも「しっかりした」作品。MCで「筝と十七絃だけでも、こんなに良い曲が沢山あるんだということを伝えたい」と言っていたとおり、素晴しい選曲でした。無風凧が「唯一存じ上げなかった長谷川恭一」さんの「雪に寄す」も名曲中の名曲と言って過言じゃ無いでしょう。

次は、ホール選びの勝利。リハーサル時には少し響きすぎの感じが有りましたが、お客が入って丁度良い感じ。無理に大きな音を出す必要がなく、マイクも不要。その上で、残響が大きすぎない。現時点での和楽堂にとって、最高のホールだったのだと思います。サンハート音楽ホールは初めてでしたが、正直これも驚きでした。

でも。演奏会成功の最大の要因は、アンサンブルでは無いでしょうか。撥弦楽器である筝は、少し甘めのチューニングでも、そしてタイミングが若干ずれても目立たない、と言えます。実際、筝の合奏で、チューニング出来てないなあ、と思うことはよくあります。その上、楽器の特性上、音の大きさ(バランス)は、他の楽器に比べて「楽器の性能に依存する」部分が大きいように感じています。言い換えれば、バランスのコントロールが難しいのですが、、、随分とアンサンブル出来て居る団体だな、と思いました。ご一緒した方が「箏って、オルゴールのような音がするのねえ」と言っていたことでも、アンサンブルが良かったことがお分かりいただけるかと思います。

というわけで、今はとても良い心持ちで帰宅途上です。

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