タイスの瞑想曲(好きな音楽2014年9月)
タイスの瞑想曲。
ヴァイオリン用の小品として非常に有名でもありますし、テクニック的には難しい曲ではなく、アンコールピースとしてはまさに「打って付け」。無風凧も大好きな曲の一つです。
そのタイスの瞑想曲を、たまたま、ですが4件続けざまにを聴きました。ヴァイオリニストの詳細は書きませんが、、、それぞれのキャリアが反映された演奏だったのではないかと思います。
ヨーロッパで長年活躍されていて、有名オケの第一ヴァイオリニストを務めている方の場合、、、アンコールとはいえ、非常に端正な演奏。絵でいえばフェルメールのような?会場との距離を少し感じさせます。
お次の方もヨーロッパで長年勉強され、先日日本に帰ってこられた若手。音楽の骨格はわかりやすく、ヴィブラートなども教科書通り(?)。でも、、、瞑想している雰囲気が伝わってこない。
ソロ活動が中心のヴァイオリニストの場合。エンターテインメントという視点で観客を巻き込んで、一緒に 瞑想世界 にいざなう感じ。没入感? 癒され音楽、というのではないでしょうけど、、、。
ヨーロッパのコンテストで数々入賞し、今は日本で活躍しているヴァイオリニスト。ヴァイオリンを構えて、数秒の間に自分の周りに「瞑想空間」をつくり、、、あたかも座禅をしている仏陀を見ているような雰囲気で タイスの瞑想曲 を弾き切りました。
無風凧的に「ランキング」をつけることはしませんが、4人4様で楽しめました。。。と同時に。
有名な曲って、ある意味で「残酷」な選曲だな、と思いました。だって、知らず知らずにうちに比較してしまってますから。
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