ゴルゴ13で物理学
今日は、ゴルゴ13で物理学の勉強をしましょうw w
図1: 出典 ゴルゴ13第406話「遺伝子戦争 ゲノム・フロンティア」より
この図と説明を読んで、何処が「変」なのか、考えてみましょう(3分)。
。。。。
如何ですか?幾つ指摘できましたか?
まず、気が付くのは、「ガラスにぶつかった後の、弾丸の向き」です。重力が下向きにかかっているので、下方向に加速されなくてはなりません。つまり、左図のようになるのが、正しい。
次に、気が付いてほしいのは、衝突の瞬間の、弾丸の角度。図1(ゴルゴ13の中で用いられている図)では、ガラスに「接する」ように、描かれています。実際には、左に向かって進んでいる弾丸が、ガラスと「接する」ように衝突する、ということは、その時点で「貫通能力はありません」。図1で左向きの初速が、空気抵抗等で0になっているわけです。その場合、衝突後に右に進む初速は0なので、そのまま下に落ちるのみ。下図でいうならB=0です。
細かな指摘をすると、図1で衝突の入射角と出射角が同じように見えることもおかしいです。ガラスの反発係数が1.0であれば、下図でいう入射角Aと出射角Bが同じになることはありますけど、現実的にはありえません。
これらを考え合わせるとと、作者はちょっとした勘違いをしたことに気が付きます。弾丸の描く放物線は上に凸なものですが、このシーンを描くときだけ、左に凸を前提にしています。(事実、次のシーンではきちんと上に凸の放物線を描いていますから、本当にこのシーンだけ、勘違いをされているようです)。
え? 無風凧が書いた図の方もおかしいところがあるって? よく気が付きました。衝突後の弾丸、衝突直後だと先頭が下向きにはなりません、、、なので、図は衝突して相当時間がたって、空気摩擦の影響で弾丸の先頭が下向きになった時の物、と思ってください(それであれば、正しい)。
ゴルゴ13で物理学、いかがでしたか?
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