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Untergangと没落

本棚をつらつら眺めていて、ふと目に留まったのが「ツアラトストラはかく語りき」(新潮文庫版)。昔。R.シュトラウスの同名交響詩(2001年宇宙の旅、の冒頭部分で有名)の勉強するときに読んだきりで、「神は死んだ!」以外はほとんど記憶になかった。

急に読みたくなって読み直している。この新潮文庫版は、奥付けをみると昭和28年の初出版の重版。相当古いものだ。日本語もかなり難しい。辞書を引き引き読んでいるのだけど、それでも意味が正しく取れているか、自信が無い。

文中にも注が付いているのだけど、Untergang を 没落 と訳出している。無風凧の国語力で 「没落」と聞くと、「みじめに落ちぶれた」、という意味に思うのだけど、竹山訳では、「観念界から人間界に降りていく」「死して生きる、という意味の成長」を含有してるとのこと。

たしかに、文脈から「みじめに落ちぶれた」ではないことは分かるし、敷衍して「人間界に降りる」は分かるけど「死して、、、」の意味はまったく思いつかない。辞書でも見つからない。(ちなみに、Google翻訳でUntergangを変換すると「没落」とだけ出てくる)。

このように考えると、Untergangに相当する日本を「一語」で表すことは無理だ。であれば、どの程度文字数があればつたわるだろう? Untergangの場合、新潮文庫では約100文字(新潮文庫の)。それで完全に伝わったとは言い切れまい。日本語の枕詞「あしびきの」「たらちね」などを、例えばドイツ語で説明するとどのくらいの文字数が必要になるのだろう?

昔。バベルの塔を作ろうとした人間に対し、知恵がつかないようにと「言葉が通じないようにした(言葉をバラバラにした)」というのは、旧約聖書の記述。確かに、言葉(=言語)が異なると、その意味は通じないな、と改めて感心した。

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