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IT化の功罪

ケータイ、パソコン、iPad、、、いわゆるIT機器を人並み以上に使いこなして、ビジネスしている無風凧。それらの便利さは、充分享受していると思いますが、最近、アレッ?、と思うことも多い。何を、アレッと思うか、といえば。「長い文章(論文)を構成する事が面倒臭くなって来ました。」いや、面倒臭いというのとは少し違うかな、今日はその話。

昔。と言っても、10年ほど前までは、最初に結論をノートにメモして、そのメモを下に「結果」と「考察」から書き始めて、その後に序文を書いて、、、という流れが決まっていて、章立てなどはノートに走り書きするていどで事が足りてました。勿論、文章はパソコンに打ち込んでいきます。所が、最近は「章立て」を先に考え中身は後から考える癖がつき(これ自体は悪いこととは思っていない)、しかも、章立てを書くのはパソコン。

ここで、「パソコン」と言うのが曲者です。というのは、ノートの時代は移動中に考えたことも直ぐに書いてましたが、パソコン時代になると、立ち上げまでの時間が必要になる。まず、その手間が面倒臭い。しかも、場所を選ぶ。立ったままでは入力する気にはならない。

これだけでも、随分と効率が下がっているのですが加えて。

紙の時は書き間違えや遂行の過程はすべて残っていた。しかし、パソコンになってからは最新版が残るのみ。勿論、Wordの機能で履歴を残すことはできますが、これはあくまで「ヴァージョン管理」にすぎず、思考過程の俯瞰にはならない。だから、同じことを二度三度推敲することがある。

更に。

最近は「短い文章」を幾つも書いておいて、後から編集、という書き方を多用。ここでいう短い文章とは、せいぜい200字程度まで。200字程度なので直ぐに書けるのは良いことなのですが、この塊(オブジェクト)の再編集で構築していくから、結果として、時間がかかることになります。オブジェクト自身が、小さくまとまっていて、長くするためにはリライトが必要、という事です。結果として、そのような短文(オブジェクト)を書くこと自体を面倒だと思うようになってしまい、、、

アレッ?
効率的になったはずなのに、返って手間が増えている?

暫く、ノートと万年筆な生活に戻ってみようかな、と思っている無風凧でした。

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