Impression(飯野明日香リサイタル)
2月26日のこのブログでご紹介した飯野明日香リサイタル(コチラ 参照)。いま、そのリサイタルの帰路途上のスタバで書いています。
この演奏会を一言で言うなら、「予感」。紡ぎだされる音の直前に、必ず「次の音」を予感させる。そんな意味の予感。それが良い意味で裏切られて、やられたな、と思う事もあるのだけど。リズムや和声進行、とは違った次元で次を感じさせてくれているように思います。
飯野さんの音は、無風凧の表現で言えば四角い音(端正な音)。和音も、和音である、という意味で「単なる単音の重なり」を超えた「シナジー効果」を生み出したうえで、「素材の良さが引き出されている」という意味でやはり単音がきちんと主張する。これが、モーツアルトやハイドンのピアノ曲、そしてミュライユ、マントバーニやブーレーズなどの曲で、言い換えればピアノフォルテの演奏でもモダーンピアノの演奏でも伝わってくる。飯野さんはきっとそんなことは意識してないんだろうなあ、、、とは思うけど。それが 才能(もって生まれたもの) なのだろう。。。
ご一緒したご婦人(既に80歳以上、芸大ピアノ卒) は、「ご自身のパッションを非常に強く持っていらっしゃる演奏家で、無風凧さんがお勧め下さったことに納得できましたわ」と、おっしゃっていました、、、
さて。スタバも店じまいのようなので、演奏会の余韻を楽しみながら帰宅しますか、、、
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